MM総研が2月3日に発表した2014年1〜12月の国内携帯電話端末の出荷台数調査によると、総出荷台数は3793万台で、前年から2.5%減だった。フィーチャーフォン(ガラケー)の出荷台数が2008年以来初めて前年を上回った一方で、スマートフォンの出荷数は2年連続で前年を割った。
フィーチャーフォン出荷台数は1058万台と5.7%増。総出荷台数に占めるフィーチャーフォンの比率は27.6%(同2.1ポイント増)に拡大した。スマートフォンが年間100万台規模で出荷され始めた08年以降で、フィーチャーフォン出荷台数が前年を上回るのは初めて。
スマートフォンの出荷台数は5.3%減の2770万台で、3042万台を出荷した2012年から2年連続で減少した。総出荷台数に占めるスマートフォン出荷台数比率は72.4%(前年比2.1ポイント減)となった。
スマートフォンのOS別シェアは、iOSが59.5%とAndroid(40.3%)を抜いて1位に。メーカー別出荷台数シェア1位もApple(出荷台数は1648万台・29.3%増)で、スマートフォン出荷台数に占めるAppleのシェアは59.5%(同15.9ポイント増)に伸びた。
14年は主要3キャリアが年間を通してiPhoneを発売した初めての年で、下取りによるインセンティブ施策など販売合戦がApple出荷台数・シェア拡大に貢献したとみている。
2014年度通期(2014年4月〜2015年3月)の総出荷台数は3793万台(前年度比3.8%減)と予測。14年12月末時点で、スマートフォンとフィーチャーフォンを合わせた携帯電話端末契約数は1億2511万件となり、人口普及率98.5%に達したとみている。うち、スマートフォン契約数は6544万件(構成比52.3%)、フィーチャーフォン契約数は5967万件(同47.7%)。
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