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金沢の食品研究会社が「かけるおから調味料」 カレー味やキムチ味、石けんも

乾燥させパウダー状にしたおから調味料

乾燥させパウダー状にしたおから調味料

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 金沢でおからや海藻を使った食品の研究開発を行う「日本海藻食品研究所」(金沢市本江町、TEL 076-292-1782)が5月22日、「おから粉末調味料」を開発したと発表した。

開発に成功したおから粉末調味料

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 同商品は、豆腐の製造工程でできる生おからに調味料を混ぜ合わせて味付けし、乾燥させ粉末状にしたもの。これまでにしょうゆ、みそ、カレー、キムチ、酒かすなど10数種類を試作した。おからと混ぜ合わせることで乾燥させやすく、ほとんどの調味料を粉末状にできる。石けんなど食品以外への応用も可能だが、油分の含まれているものは現在研究中だという。

 開発のきっかけは、同社が2009年に開発したおからで作った「溶けにくいソフトクリーム」。ソフトクリームにトッピングするソースが垂れて使いづらいことからヒントを得て、「振りかけられるソースができないか」と研究をスタートしたという。

 同社会長の白石良藏さんは「おからは年間約70万トンが排出され、そのほとんどが産業廃棄物として廃棄されている。粉末調味料は他にもあるが、おからを使うことにより環境に配慮するだけでなく、食物繊維などの豊富な栄養素を取り入れることができ、人にも優しい商品」と特長を話す。

 社長の橋正光代さんは「おからはそのままでは食べづらく、若い人の中にはおから自体を知らない人も多い。味付けし粉末状にすることで、サラダにかけたり、溶かしてドリンクにしたりと、アイデア次第でいろいろな用途に使える商品になるのでは」と期待を込める。

 すでに取引先の食品会社からは好評だといい、今後、豆腐店をはじめ食品会社などに技術提供し、商品化をサポートする。

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