日本初の春画展、18禁で今秋開催へ 国内外の名品120点展示

日本初の春画展、18禁で今秋開催へ 国内外の名品120点展示
日本初の春画展、18禁で今秋開催へ 国内外の名品120点展示
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 細川家伝来の文化財を公開している永青文庫(東京都文京区)は21日、国内初となる本格的な春画展を今秋開催すると発表した。性的表現に配慮し、18歳未満は入館禁止にする。近世浮世絵の大家、葛飾北斎や喜多川歌麿らの春画をはじめ、国内外から名品計約120点を集めるという。

 春画の展示をめぐっては浮世絵展などで仕切った空間で数点展示したり、大学で小規模な展示を行った例はあるが、国内で春画を中心に据えた展覧会は初めて。欧米が先行しており、一昨年秋からロンドンの大英博物館で開かれた大規模な春画展は高い評価を得て日本巡回も計画されたが、会場確保が難しく頓挫していた。

 永青文庫の春画展は、70点が大英博物館で展示された作品という。豪華な肉筆、高度な技を使った版画が結集するほか、狩野派の作品を中心に「大名家の春画」にも注目。細川家伝来の春画も紹介する。

 永青文庫の細川護煕理事長は「春画は日本芸術の華のひとつ。既に無修正での出版物が流通しているのに本物が見られないのはおかしな話。タブーは破っていかなければならない。義侠心で(開催を)引き受けた」と話している。

 会期は9月19日から12月23日まで(展示替えあり)。

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