これがタブレットの新潮流?
皆さんはタブレットはiPad派ですか? それともAndroid? なんてOSのことを気にしなくてもよい時代がやってこようとしているのかもしれませんよ。だって、1台に2種類のOSをデュアルに搭載したモデルが発売されてしまったのですから!
B&Sパートナーズが今月末より発売した「AzICHI」は、Windows 8.1およびAndroid 4.4の両方のOSが標準搭載されてしまった7インチタブレット。インテル製のクアッドコアプロセッサー「ATOM Z3735G」1.33GHzのCPUを採用し、1GBのRAMメモリ、32GBのROMストレージを装備しています。タブレットとしては、まずまずのスペックでしょうかね……。OS間の切り替えは、驚くほど簡単です。例えば、Windows 8.1のデスクトップ画面には、タスクバーに見慣れないAndroidのアイコンが~。このアイコンをタップすると、ひとまずWindows OSをシャットダウンして、Android OSが起動しなおす仕組みになっていますよ。
一方、Android 4.4からは、ステータスバーの右上を下方向に指でスワイプ。すると、操作パネルには、これまたAndroidで通常は目にすることのないWindowsのアイコンが姿を現わします。そのままアイコンをタップすれば、やはりAndroid OSがシャットダウンし、Windows OSが起動するようになっていますね。
いちいち時間のかかる再起動を経てからでなければ、WindowsとAndroidを切り替えられないというのは不便ですけど、これだけは仕方がないのでしょう。ただし、1台で、Windowsでしか使えないソフトで作業をし、同時にAndroidでしか使えないアプリも利用できるというのは、シャットダウンの手間を差し引いても十分に魅力あるモデルかもしれませんよね。
なお、すでにAzICHIは、アマゾンジャパンでのオンライン販売や、ヨドバシカメラでの店頭販売がスタートしているようです。しかも、アマゾンでの販売価格は1万9980円! えっ、これって、単体のWindowsタブレットやAndroidタブレットとしても安すぎませんかね……。
ふと一昔前に雨後の竹の子のように出そろった、低価格の中華パッドのことが頭によぎった人もおられるかもしれませんよね。確かに、AzICHIのカメラ性能は、フロントカメラが30万画素、リアカメラが200万画素と、最近では廉価版スマートフォンでも目にすることがない低解像度になっています。おまけにバッテリー駆動時間は2時間半が限界とのこと。何度かOSの切り替えにシャットダウンを繰り返しただけで、バッテリーは底をついてしまう危険性も~。
とはいえ、2万円を切る価格でデュアルOSタブレットが姿を現わしてきたことは、ある程度評価されてもよいでしょうか。このままWindows 10への無償アップグレードまでできてしまったら、もっと商品価値は高まることでしょうね。ついでにいつの日かiOSとのトリプルブートができるタブレットまで登場してくる展開は、やっぱり夢のまた夢でしかないかな?
source: B&Sパートナーズ
(湯木進悟)