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最近は日本でも店舗数が多くなってきた、イタリア・ナポリの名物『ナポリピッツァ』を提供するピッツェリア。すでに日本人でも“ピッツァツウ(通)”と言われる人が少なくないようで、そういった人たちにはある特徴があるらしい。

その特徴とは何なのか? 教えてもらうべく、今回は全国でも有数の人気ピッツェリアの職人さん3名に「こんな注文やしぐさをする客は確実にツウ」と思う人をアンケート調査することにした。

協力してもらった大阪「ピッツェリア エ トラットリア フォルティッシモ」オーナー 中川博之さん、熊本「イルフォルノドーロ」オーナー 原田将和さん、茨城県「トラットリア エ ピッツェリア アミーチ」鈴川充高さん3名に伺った内容は以下のとおりだ。

【中川さんのコメント】

・焼いている姿や使用している窯を見るため、予約の段階で「窯に近い席で」と予約してくる。
・ピッツァメニューが多いのに見ないうちから「マリナーラ」を注文。注文後にメニューを見る。
・ピッツァ生地を伸ばしてる時に超見てて、生地を窯に入れると焼く時間を測っている。
・テーブルにピッツァを持っていくと、焼き具合を調べるため裏面をみてからコルニチョーネ(ミミ)から食べる。

【原田さんのコメント】

・自分好みに食べるためナイフとフォークで食べる。
・マルゲリータブッファラ(水牛モッツァレラのマルゲリータ)を頼む。
・1人で何枚もピッツァを食べる。
・しっかり焼いてくださいなどと注文する。

【鈴川さんのコメント】

・焼き上がりを見るため、ピッツァのコルニチョーネをトントン叩く。
・ピッツァを切らないでくれと言う。
・ピッツァの焼き具合を頼む。例えば、あまめとか良く焼きという具合に。
・「この窯どこのメーカーですか?」「排気ってどこまであげてるんですか?」など明らかに職人っぽいことをと聞く。

──以上のようなコメントをもらうことができた。また、3名ともほぼ同じ考え方で、その他のしぐさにもよるがピッツァメニューの『マリナーラ』を頼む人はツウや同業者だと思ってしまうことがあるそうだ。

ナポリピッツァのお店だとやはり一番人気は『マルゲリータ』なので、だいたいのお客さんがそれを頼む。そこでシンプルなチーズが入っていない『マリナーラ』を頼むことが多いと、ツウや同業者と思うことがあるという。

また、マリナーラは普通のマルゲリータよりも焼き方が難しいため、その店の味がわかる一品なのだとか。別にツウだと思われる必要も無いが、プロから愛されるシンプルな『マリナーラ』、一度注文してみてはいかが?

Photo:Rocketnews24.
執筆:なかの