ファッションECサイトの売上とEC化率(2015年 発表)
7月10日の繊研新聞で、ファッション商品の14年度売上調査が載っていたので、備忘録も兼ねてデータのまとめと傾向について簡単に考えてみる。
こういうデータを見ると、やはり業界全体の傾向が出せてそれを自社と照らしあわせて見れるのってすごいなと思う。
さらに細分化されたオン/オフで取れるデータから全体、個体の傾向が見れる基板があると業界にとってためになるんだろうなぁ。
今回比較に参考にしたデータは一部のデータで、その他にも定期的に色んなジャンルのデータを出されているので、これを期に購読されてはいかが?
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▼過去の記事
▼繊研新聞のHP
EC比率を算出して降順に並び替えてみた
それがこちらの表。
7月10日の繊研新聞で公表された一部のデータから加工しています。
*2015.7.10 繊研新聞より一部
*EC比率と自社EC比率は独自で追加した項目ですので参考までに
調査に協力した企業のみが載っているようなので、あの企業は?サイトは?ってのが多少あるので残念だけど、十分な情報量なのかなと思います。
以下に気付きをピックアップ。
スカラーのEC化率がすごい!
店頭からのWebへの誘導が積極的にされているのか、昔からECサイトの運用をしていて顧客がついているのか、理由は分かりませんが、とても気になります。
全体売上も上位に入る規模ではないため、これからECを始めるサイトや今後さらにEC売上を伸ばしていこうと計画を立てている企業は参考になる事例なのかもしれません。
デイトナインターナショナルとアーバンリサーチの戦略は?
EC化率で見ると、この2社は上位に位置していますが、自社EC比率で見ると割合としては中盤に位置しているようです。
個人的な感覚ですが、アーバンリサーチはもっと自社EC比率が高い印象でした。
ECモールでの売り方が桁違いに上手くノウハウを持っているのか、自社ECへの購買に思ったより結び付けれていないのかは分かりかねますが、どういった戦略を持たれているのか気になるところです。
ベイクルーズが第一線を走ってるんじゃないか説?
数字上のことですし、割合に正解はないですが、ベイクルーズのデータがすごく印象に残りました。
ファッション商品のネット売上も30%以上伸びていて、かつ自社サイト比率も高い、、、
しっかりと自社の顧客を囲い込めて、上手く循環させれているのではないかと感じるデータでした。
セレクトショップの次はベビー・キッズ業態に注目
大手セレクトショップはWebへの取り組みに対して昔から積極的で、新しいことをいち早く取り組んできていたことが、今回の調査の数字に繋がっているのだと思います。
がここへ来てベビー・キッズを展開する企業が好調のようです。
コージィコーポレーション、キムラタン、ナルミヤインターナショナル、、、
今後はこのあたりの業態を展開するWeb戦略に注目したいと思います。
まだまだ自社サイト売上を伸ばせるんじゃないか
EC全体の売上比率は一定を占めていても、まだまだ自社EC比率を伸ばせていない企業もあるようです。
玉屋、レイ・カズン、ナイスクラップ、、、
自社ECサイトを展開する上で、そのサイトが誰に対してのサイトか、何を指標として見ていくかなど、初期の設計内容も改めてチェックして今後の方向性を決めてもよいのかもしれません。
最後に
今回はEC売上の中に占める自社EC比率も見てみました。
ベンチマークしているサイト、または業界全体の傾向よりずれている場合は、自社が展開するECの位置づけを見直すことも必要になってくるかもしれません。
今後は、ECモールでは新規顧客の獲得を、自社サイトではしっかりと顧客の囲い込みを行う流れになるのではないかと思うので、そういった視点を持たれてはいかがでしょうか?
FYI:こちらのブログにも別の情報ソースでデータが上がっていたので参考に。
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