2008年にiPhone3Gが登場して以来、スマートフォンは世界中で急速に普及していきました。
日本国内でも例外ではなく、総務省が発表している平成26年版情報通信白書のデータによれば、国内でのスマホ普及率は5割強ほどに達しています。

参考:
総務省|平成26年版 情報通信白書|ICTの利用環境の変化

このような環境の中で育ってきた10代はスマホファーストな思考が一般的になってきています。
自分たちが10代の時にはスマホが無かった今の20代以降の大人たちにはすぐには理解できないような、独特の利用方法やコミュニティが形成されているようです。
どのような業種であれ、今後経済を担っていく10代のネット利用状況を理解しておいて損はないでしょう。

今回は、今の10代のスマホネイティブぶりがわかる市場調査データをまとめてご紹介します。

10代のスマホ所有状況に関する調査

1.初めて携帯電話を持ったのは「中学1年」が最多-MMD研究所

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中高生の子どもに初めて携帯電話端末を持たせた時期は中学1年生が最多
(2015年8月25日発表)

MMD研究所が中高生の子どもがいる母親672人を対象に実施した「中高生の携帯電話に関する調査」から、中学生の携帯電話所有率は6割に達しており、うち半数がスマホを所持していることがわかりました。
高校生になると携帯電話所有率は約9割に達しており、そのうち9割がスマホを所持しています。
子どもに初めて携帯電話をもたせた時期は「中学1年」が最多となっていますが、小学1~6年生のうちに携帯電話を持たせた家庭が約4割も存在しています。
自分自身も携帯電話に慣れ親しんだ層が親世代になったことで、子どもに早くから携帯電話を持たせることに対する抵抗は少ないようです。

2.小学生からスマホを持つことも珍しくない時代に-MMD研究所

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キャリアの携帯電話を所有する小学生の母親のうち、 約3割が子どもの携帯電話を格安スマホ(格安SIM)へ乗り換えることを検討中
(2015年8月21日発表)

こちらは「小学生の携帯電話に関する調査」です。
小学生の携帯電話所持率は約4割と上記調査とほぼ同じデータが出ています。
とはいえ、小学生のうちはまだフィーチャーフォン(いわゆるガラケー)を持たせる家庭が多いようですが、格安スマホへの買い替えを検討していると回答した母親は3割弱でした。
小学生に携帯電話を持たせるのは防犯目的の場合が圧倒的に多く、親が子どもの状況をすぐに察知できるよう「通話」や「GPS」機能がついていることが最優先事項となっているようです。