むかし「人間と動物をわけるのは道具じゃよ」と習った気がするんですが、北ケニアで出土した世界最古の道具が330万年前のもので、人間の出現より50万年も古いことがわかりました。
見つかった石器は149個。年代はこれまでの最古の石器より70万年古いものです。4月に学会で発表され、今月ネイチャー誌に沢山写真が掲載されました。
素人目にはどっかに落として割れた石にしか見えませんが、専門家が見ると、台もあるし、先を鋭く尖らせた破片もあれば、ハンマーなんかもあって、まごうかたなき石器なんだそうな。
作り方は至って単純なものだったと、スミソニアン誌(日本語解説)は書いてます。
道具に残った痕跡、同じものを作ろうとした跡をさらに詳しく調べた結果、以下2つの可能性が浮上した。道具をつくった者は、①石を平らな岩の上に置いて石鎚で削ったか、あるいは②両手で石を持って平らな岩に打ちつけたのだ。
いんや~たいしたものだ。
ホモ属が地上に現れたのは今から280万年前ですんで、この道具をつくった者の正体は不明。場所が場所だけに1999年ケニアで発見されたケニアントロプス・プラティオプスが犯人ではないかと言われていますが、さて?
source: Nature via Smithsonian
Sarah Zhang - Gizmodo US[原文]
(satomi)