ダイオウイカの子供?を生け捕りに 神奈川県横須賀市の大津湾

神奈川県横須賀市の大津港で捕獲されたダイオウイカと見られる個体=6日(小川丸提供)
神奈川県横須賀市の大津港で捕獲されたダイオウイカと見られる個体=6日(小川丸提供)

 深海に生息しているダイオウイカの子供とみられるイカが6日、東京湾の神奈川県大津港で生きたまま捕獲された。ダイオウイカの子供が見つかるケースはほとんどないという。

 見つけたのは6日午後、同港で漁をしていた小川丸の小川誠一さん(71)。ナマコを獲っていたところ、港湾内の海面でぷかぷか浮いているのを発見、あみですくった。

 港に揚げた後、しばらくは生きており水槽でスミをはいていたが、ほどなくして死んだという。触腕と呼ばれる2本の長い腕を含む体長は約1.8メートルだった。

 これまで日本海を中心に見つかったダイオウイカの体長は5~8メートル程度。大きいものは10メートル以上になるとされる。

 漁業関係者によると、引き取りにきた京急油壺マリンパーク(神奈川県三浦市)の職員は「調べてみないとわからないが、9割がたダイオウイカではないか」と話していたという。

 小川さんは約55年の漁師人生の中でも、ダイオウイカの捕獲は初めてという。

 近隣の走水港でも昨年3月、全長4.3メートルのダイオウイカが生け捕りにされた。死んだ個体は京急油壺マリンパークが保管している。

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