デザインをおこなう上でセンスは必要な要素ではありますが、デザインのルール、理論に沿ったものにするということが重要です。プロはこれらルールを理解した上でデザインを作成しています。

ルールを守ってデザインをおこなえば誰でもセンスのいいデザインに近づけることができます。逆に、最低限のルールを無視してデザインしたものはいくら工夫を凝らしても素人っぽさが抜けない、ということになります。

ビジュアルデザインを行う上で、最低限知っておきたいものとして「貴金属比」というものがあります。「黄金比」という言葉を誰しも一度は耳にしたことがあるかと思いますが、これも貴金属比の一種です。貴金属比は古くから人間が美しいと感じる比率として用いられており、デザインに取り入れればバランス良く、整った見た目に仕上がります。

今回は、黄金比を初めとした貴金属比5つと、貴金属比をデザインに取り入れる際に便利なツールをご紹介します。デザインの機会があるという方はぜひ、参考にしてみてください。

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マーケ思考のデザイナーは強い!  提案型デザイナーのススメ

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リード獲得が重視される「広告・LP・サービスサイト」などに携わるデザイナーの皆様に向けての資料です。成果を出すデザインにするために心がけたいポイントを制作前、制作中、提出と修正、公開後の効果検証まで一連の流れに沿ってまとめています。

黄金比とは

黄金比(第1貴金属比)
画像引用:https://ameblo.jp/soho-college/entry-11068470315.html

黄金比とは、近似値1:1.618、約5:8の安定的で美しい比率とされる貴金属比の一つです。
古代ギリシア以来「神の比」とも呼ばれ、別名は、中末比(ちゅうまつひ)や外中比(がいちゅうひ)です。貴金属比の中でも最もポピュラーな存在です。

黄金比の歴史

黄金比を発見したのはエウドクソス(紀元前408年頃~紀元前355年頃)で、その後古代ギリシアの彫刻家であるペイディアス が初めてパルテノン神殿建設時に使ったと言われています。

1800年代に入ると人類が最も美しいと感じる比率と広く知れ渡り「黄金比」と呼ばれるようになります。海外の建築物ではサグラダ・ファミリア、日本でも鹿苑寺金閣をはじめとした建築物に用いられ時代、国境を越え人々を魅了している比率です。

黄金比を使った 身近なものとしては名刺をはじめとした様々なカード類、郵便はがきを挙げることができます。この黄金比は自然界にも多く存在しており、松ぼっくりのかさ、花びらの数、葉の生え方においても黄金比を発見できます。

黄金比を使った代表的な例として、ミロのヴィーナス、パルテノン神殿、名刺、ハガキ、Appleのロゴ、デジタルカメラ、サグラダ・ファミリアなどがあります。

モナ・リザ

モナ・リザ
画像引用:https://mhidetoshi.exblog.jp/20508500/

レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた有名な絵画「モナリザの微笑」も黄金比が使われている代表的なものの一つです。モナリザの顔を細かく見ていくと、生え際から顎先までが綺麗に黄金比で成り立っています。

Apple(アップル)のロゴ

Appleのロゴ
画像引用:https://blog.goo.ne.jp/jiten4u/e/c796b6ad5fdaa5af3fdf5123fe9188b6

Apple社のおなじみのリンゴマークも黄金比が使われていることで有名です。シンプルながら美しい印象を与えるのには安定した比率が用いられてるからだと言えます。ちなみにAppleではiPhoneからMacBookの中身まで、様々なデザインが黄金比になっています。

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