任天堂、第1四半期は売上高20%増、各利益は黒字転換…Wii U『Splatoon』が162万本のヒット! 3DS『ファイアーエムブレム』も順調な出足

任天堂<7974>は、7月29日、2016年3月期の第1四半期(4~6月)の連結業績を発表、売上高902億円(前年同期比20.8%増)、営業利益11億円(前年同期94億円の赤字)、経常利益142億円(同99億円の赤字)、四半期純利益82億円(同99億円の赤字)と黒字転換してのスタートを切った。

 

■ニンテンドー3DS
ニンテンドー3DSでは、ハードウェアの新しいラインアップとして前期に発売したNewニンテンドー3DS及びNewニンテンドー3DS LLが引き続き販売を伸ばし、ハードウェア全体の販売数量は101万台となった。

ソフトウェアは、国内で6月に発売した『ファイアーエムブレムif 白夜王国・暗夜王国』が順調な出足となったことに加え、『GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ』『リズム天国 ザ・ベスト+』などが女性客から人気を集め、海外においては国内で人気のあるゲームの海外版『Puzzle & Dragons Z + Puzzle & Dragons Super Mario Bros. Edition』を発売した結果、ソフトウェアの販売本数は792万本となった。

■Wii U
Wii Uでは、5月に全世界で発売した『Splatoon(スプラトゥーン)』が話題を集め、162万本のヒットとなりプラットフォームの活性化に貢献したことなどにより、ハードウェアの販売台数は47万台、ソフトウェアの販売本数は455万本となった。

■海外
これらに加え、amiibo(アミーボ)の販売が引き続き好調であったことなどにより、売上高のうち海外売上高が650億円(海外売上高比率72.1%)となるなど海外も順調に推移。さらに為替相場が前期末に比べ円安となり、為替差益が108億円発生した。

第2四半期以降は、ニンテンドー3DSでは『どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』を7月に日本、9月に米国、10月に欧州で発売。『ポケモン超不思議のダンジョン』を9月に日本、年内に米国、来年初頭に欧州で発売する。また、秋までに全世界で『なげなわアクション!ぐるぐる!ちびロボ!』、年内に全世界で『ゼルダの伝説 トライフォース3銃士』を発売する。さらにサードパーティーからも複数の有力タイトルの発売が予定されており、ニンテンドー3DSのさらなる普及を目指していく。

Wii Uでは、好調なスタートを切った『Splatoon(スプラトゥーン)』の話題性を維持させ、年末商戦に向けてさらなる拡販を目指す。また、『ヨッシー ウールワールド』を7月に日本、10月に米国(欧州では6月に発売済み)、『スーパーマリオメーカー』を9月に全世界で発売するほか、『スターフォックス ゼロ』、『マリオテニス ウルトラスマッシュ』などの新作ソフトを順次発売する。

なお、2016年3月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高5700億円(前期比3.7%増)、営業利益500億円(同2.0倍)、経常利益550億円(同22.0%減)、当期純利益350億円(同16.4%減)の見込み。主要外貨の為替レートの前提は1ドル=120円、1ユーロ=125円。
 

 
任天堂株式会社
http://www.nintendo.co.jp/

会社情報

会社名
任天堂株式会社
設立
1947年11月
代表者
代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
決算期
3月
直近業績
売上高1兆6016億円、営業利益5043億円、経常利益6010億円、最終利益4327億円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7974
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