Google+解体か、「フォト」と「ストリーム」にサービス分割へ

Google+

Googleが力を入れてビルドアップしてきた基幹サービスである「Google+」が、少なくとも「フォト」(Photos)と「ストリーム」(Streams)の2サービスに分割されます。両サービスを率いる製品担当副社長のBradley Horowitz氏がGoogle+の投稿で明らかにしました。

Google+のサービス分割については、先日のForbesによるインタビューにおいてGoogle副社長Sundar Pichai氏が、コミュニケーション分野とフォト分野、ストリーム分野の分割について示唆。サービス分割の噂は現実味を帯びてきていました。

Bradley Horowitz氏は投稿で、その噂について「真実だ」と認めるとともに、自身が「フォト」と「ストリーム」の製品担当となったことを表明。また、これらの変更は、製品およびユーザーへのリーチ方法に関する前向きな改善であるとの認識も示しました。

Bradley Horowitz氏

おそらく「フォト」は現状のGoogle+フォト、「ストリーム」はSNSとしてのGoogle+内で投稿が流れていくストリームに該当するサービスを指しているものと思われます。コミュニケーションに相当する機能としてのハングアウトの扱いがどのようなものになっているのかは明らかにされていません。また、分割されたからといって各サービスが分断されるわけではなく、従来通りの使い勝手が維持される可能性も低くはないでしょう。

Google+は、単なるSNSではなく、Googleのさまざまなサービスを貫く横糸となるように設計されアップデートされてきました。GmailアカウントがGoogle+アカウントとなり、そのアカウントはアプリやウェブサービスにおけるアカウントとして利用できます。YouTubeでのコメントにGoogle+アカウントが必須となったことは記憶に新しいところです。

一方で、2014年半ば以降、Google+の実名ルールが撤廃されたり、Gmailの作成時にGoogle+アカウントの作成が任意化されたりするなど、Google+は迷走しているとの声も少なくありませんでした。2014年8月には写真機能がGoogle+本体から分離されるとも報じられました。その当時から、分割に関しては既定路線だったのかもしれません。

今後、「Google+」という名称は生き残るのか、それとも時代の徒花として散っていくのか、その行く末が気になるところです。