【12月2日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)、クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)のレブロン・ジェームズ(LeBron James)が1日、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のコービー・ブライアント(Kobe Bryant)の引退表明を残念に思い、少年時代の憧れであるブライアントと、NBAファイナルで一度も対戦できなかったことが心残りだと語った。

 37歳のブライアントが今季限りでの現役引退を表明してから2日後、この話題について口を開いたジェームズは、「なんだかさみしいね。とんでもないキャリアを築いた選手だから」と話した。

 ジェームズは、ブライアントが学生時代の憧れとして、あるいは対戦相手や米国代表でのチームメートとして、自身のキャリアにおけるさまざまな時期に影響を及ぼし、目標とすべき存在になっていたと明かしている。

 ジェームズはまた、NBAファイナルの舞台でブライアントとの対戦が実現していないことを今も悔しがっている。2007年以降、両者は必ずどちらかの所属球団がファイナルに進出しているが、頂上対決は一度も実現していない。

「2009年はファンのためにも、チームのためにも、ファイナルでの対戦が待ち望まれていたけれど、俺がその期待に応えられなかった」とジェームズは話す。

 2009年、ジェームズを擁するキャバリアーズは、レギュラーシーズンで66勝16敗の成績を残してプレーオフに勝ち進んだが、オーランド・マジック(Orlando Magic)と激突したイースタンカンファレンス決勝でまさかの敗退に終わった。そのシーズンは最終的に、レイカーズがNBAファイナルを制している。

「世界中が期待していたのはわかっている。俺もそれを望んでいたし、みんなが望んでいた。彼は自分の仕事を果たしたのに、俺ができなかった。自分に腹が立つよ。実現できなかったことが悔しくてしょうがない」

「2007年以降、彼か俺のどちらかがファイナルに出ているという記録は知っているが、直接対決はまだ一度もない。本当に最悪だ。本人同士だけじゃなく、ファンも、ファイナルで俺たちが白黒つけることを望んでいたんだから」