Googleが次にサポートするAMPコンテンツはレシピ、米国の大手レシピサイトはすでに対応済み

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米サンフランシスコで先週開催された Google I/O 2016 でGoogleのRichard Gingras(リチャード・ギングラス)氏は、モバイル検索で次にサポートするAMPコンテンツはレシピであることを明らかにしました。
現在は、ニュースと動画をAMPコンテンツとしてサポートしています。

大手レシピサイトがAMPを導入済み

AllrecipesFood NetworkFood.com など米国の大手のレシピサイトがAMP対応の準備を進めているようです。

Food.com のPC向けページのHTMLソースコードには、対応するAMPページを指し示す rel="amphtml" が記述されています。

rel=amphtmlがあるFood.comのHTMLソースコード

アクセスするとAMP版のページがきちんと表示されます。

Food.comのAMPページ

Googleが提供するAMP CDNにもしっかりとキャッシュされています。

有効なAMP HTMLや構造化データの設定など条件を満たしていないとAMP CDNにはキャッシュされません。
ニュース記事やブログ記事ではないレシピページがキャッシュされていることも、レシピをAMPコンテンツとしてGoogleがサポートする証と言えるでしょう。

レシピのAMPカルーセル

ギングラス氏のプレゼンテーションスライドを見る限りでは、レシピ用のAMPカルーセルが提供されるようです。

レシピのAMPカルーセル

カルーセルでAMPコンテンツを提供するのは、今のニュースコンテンツと同じですね。

レシピコンテンツはリッチカードとしてもカルーセルで表示されます。
住み分けはどうなるんでしょうか?

リッチカードのカルーセルにAMPコンテンツと通常コンテンツが混在するのか、それともリッチカードのカルーセルとAMPコンテンツのカルーセルが別々に表示されるのか。

スライドでは、Food.com専用のカルーセルのなかにAMPコンテンツ(だけ)が掲載されています。

いくつかのクエリでレシピのAMPカルーセルを探してみましたが、まだ実験中とのことで、実際に見つけることはできませんでした。
ですが、ギングラス氏の話から察すると近いうちに目にすることができると思われます。
そのときに明らかになるでしょう。

いずれにしても、AMPでレシピコンテンツがサポートされることはレシピサイトの運用者には嬉しいニュースです。
AMP化の準備を進めていくとよさそうです。

また、レシピ以外のジャンルでもAMPコンテンツをサポートしていくとのことです。

ギングラス氏がプレゼンのなかで明らかにした、そのほかのAMP関連のニュースもついでに紹介しておきます。

1億2500万のAMPページをインデックス

Googleは現在、64万のドメインから1億2,500万以上のAMPページをインデックスしているそうです。
ちょうど日本の人口と同じくらいですね。

レシピのAMPサポートが始まればもっと増えるでしょう。

GoogleアプリがAMPをサポート

Googleのモバイル検索でAMPコンテンツをサポートしているのは現状ではChromeやFirefox、Safariなどメジャーなブラウザです。
今後は、Googleアプリからの検索でもAMPコンテンツを利用できるようになります。

AndroidとiOSのどちらのGoogleアプリも対応します。
ただし最新版にアップデートして確かめてみましたがまだのようです。
今後数週間以内にリリースされるバージョンで利用できるようになりそうです。