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打ち上げ成功・X線天文衛星「ASTRO-H」の名前は「ひとみ」に決まる

» 2016年02月17日 20時28分 公開
[ITmedia]

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月17日、打ち上げに成功したX線天文衛星「ASTRO-H」の名称を「ひとみ」に決めたと発表した。

photo 「ひとみ」と名付けられたX線天文衛星ASTRO-H=JAXA提供

 名前は(1)高温物質から発せられるX線を通し、「熱い宇宙の中を観るひとみ」、(2)「画竜点睛」の故事から瞳は「物ごとの最も肝要なところ」という意味に使われており、X線天文学において最も肝要なミッションになってほしい、(3)瞳は、眼の中で光を吸い込む部分であり、ブラックホールは「宇宙の瞳」──という意味だという。

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photo 「ひとみ」の打ち上げ=JAXAのライブ中継より

 ASTRO-Hは「すざく」の後継として開発された、X線を専門に観測を行う宇宙天文台。X線を詳しく調べ、巨大ブラックホールなどの謎に迫る。

 ひとみからの電波を午後7時40分に内之浦局で受信し、太陽電池パドルの展開も正常に行われたことを確認した。

 東京大学中須賀・船瀬研究室が開発した超小型衛星PRISMの愛称も「ひとみ」。命名を了承した同研究室に感謝の意を表明している。

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