60〜160センチのダイオウイカを発見 成長途中は初 生態解明へ

60〜160センチのダイオウイカを発見 成長途中は初 生態解明へ
60〜160センチのダイオウイカを発見 成長途中は初 生態解明へ
その他の写真を見る (1/2枚)

 兵庫県立人と自然の博物館(兵庫県三田市)は21日、全長約60~160センチの成長途中のダイオウイカが見つかったと発表した。これまで10メートルを超える成体や数センチの幼体は見つかっているが、成長途中の個体の発見は初めて。未知な部分が多い生態の解明に向けた貴重な発見になりそうだ。

 20日付の英国の海洋生物の国際学術誌「マリン バイオダイバーシティ レコード」の電子版に掲載された。

 発見されたのはダイオウイカ3匹。平成25年4~6月に鹿児島県肝付町で1匹、島根県浜田市で2匹がそれぞれ捕獲された。

 同館の和田年史主任研究員(38)によると、水深約45~120メートルで捕獲されており、水深300~600メートルの深海に生息する成体と比べ、浅い場所にいることが分かった。また、成体は単独で生息するが、浜田市では2匹同時に捕獲されており、成長途中ではペアで泳ぐと推測されるという。

 和田主任研究員は「発見されたダイオウイカは生後1年未満とみられる。これを機に多くの人にもっと関心を持ってほしい」と話した。

会員限定記事会員サービス詳細