これが海の宝石「桜えび」か!漁港の直営店で味わう桜えび尽くしがとてつもなく旨かった

海の宝石とも言われる「桜えび」は、静岡県でしか獲れない貴重な食材です。その獲れたての桜えびが由比漁港の横に併設された食堂「浜のかきあげや」で食べられると聞いて、さっそくおじゃましてきました。由比漁港は「桜えびのかき揚げ」、釜揚げしらすとのコラボ「由比丼」、生きた桜えびを特製のタレにつけこんだ「桜えびの沖漬け」など想像以上の桜えび尽くしが味わえる超おすすめスポットです。(静岡市のグルメランチ

これが海の宝石「桜えび」か!漁港の直営店で味わう桜えび尽くしがとてつもなく旨かった

f:id:g-gourmedia:20151217153135j:plain 東海道新幹線における東京〜新大阪間のうち約30%、東京〜名古屋間に至っては約42%が、静岡県を走っていることをご存知でしょうか?

つまり、「あれ?まだ静岡県?現象」は、気のせいではありません。移動の3〜4割が静岡県内なのですから。

そして、「静岡県が無かったら移動がもっと楽なのにね(笑)」という鉄板ジョークにつながります。

しかし、その発言をする皆さんは気づいていないのでしょう。

静岡県が無かったら…。

静岡県が無かったら…「桜えび」が食べられなくなるんだからねっ!!


静岡県でしか獲れない「桜えび」

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目でも楽しむ日本の食文化に、「華」として登場することが多い「桜えび」。

かき揚げから、炊きこみごはん、最近ではパスタなどにも使われ、日常の色々なシーンで目します。

しかし、この「桜えび」は、水深200m〜300mという深海に生息していている世界的に見ても希少な海老。

日本国内においては、環境の整っている静岡県の駿河湾でしか水揚げされていません。水揚げ量100%!

つまり、静岡県が無くなったら桜えびも無くなってしまうのです。

軽々しい発言は控えるように!


由比漁港にやってきた!

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ここは静岡県静岡市清水区の「由比漁港」。

なんと、日本で2つしかない桜えびが水揚げされる漁港のうちの1つ。

ちなみに「春」のイメージが強い桜えびですが、実は「秋漁」もあり、この季節も美味しくいただけます。


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でっかい桜えびのモニュメント!桜えびが好き勝手な方向を向いている!

申し遅れました。"静岡県を知りつくす男" こと、内山ボススケです。そういう設定でやっています。どうも!


では早速、由比港漁協が直営している桜えび専門の食堂「浜のかきあげや」をご紹介しましょう。

富士の桜が二度咲くところ…とくとご覧ください!


港の中にある食堂「浜のかきあげや」

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港の中に入っていくと、既にひと仕事を終えた桜えび漁船達が、ずらーっとお出迎え。

ありがとう!おいしい桜えびをありがとう!!


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漁船達の横を2〜3分進むと右手に見えてくるのが「浜のかきあげや」。

混雑時は、ゆうに100人を超える行列ができる人気店。観光客はもちろん、地元にも愛されています。

「漁港の食堂」と聞くと、魚市場などの屋内をイメージするかもしれませんが、さにあらず。

漁船を見ながら食事ができる、オープンテラス形式の食堂なのです!

潮の香りもスパイスなのさ!


人気店だから

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週末や休日は「うそでしょ?」っていうぐらい完売します。

到着は、お早めに!


いちばん海に近い席は、こんな感じ

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オーシャンビューにもほどがあるだろ…というくらいにオーシャンビュー。

簡易テーブルとパイプ椅子に見えるその席は、「水揚げした漁船のそばで食べる」という魔法がかかる特等席。いつも埋まってます。


名物「桜えびのかきあげ」

「浜のかきあげや」の名が示すとおり、名物はやはり「桜えびのかきあげ」!


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水揚げ漁港ならではの新鮮な桜えび!さすがは海の宝石と呼ばれるだけあります。美しい!


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桜えび100%の贅沢かきあげが!油の海へ!

ジュワーーっと良い音を立てて黄金色へと変わっていきます!


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こ…これだー!!

桜えび率100%だからか、少しハードめに挙がったかき揚げは香り高く、食欲をそそります!

いや、もう食べたい!すぐ食べたい!!


「かきあげ丼」は二度咲く!

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もう我慢できない!「かきあげ」の美味しさを目一杯楽しみたい!

そんな、あなたには「桜えびのかきあげ丼」+「桜えびの味噌汁」でしょう。


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あのパリパリかきあげに、丼つゆが染み込んで、ごはんの上に乗っている…。乗っています!!うまそうしかない。


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丼つゆの染み込んだフワフワエリアと、サクサクエリアのバランスが素晴らしい。

かぶりつくと、桜えびの香りがフワーッと解放されます。!!

フワサクフワーッ!フワサクフワーッ!フワッ!フワッ!


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桜えびのダシが効いている味噌汁も絶品。具としても桜えびが入っています。


2枚目がある!!

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そう!あの桜えび100%の豪華かきあげが、2枚重ね!!

堪能してください!富士の桜は二度咲くのです!!


「由比丼」も二度咲く!

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名前は「浜のかきあげや」ですが、かき揚げだけではありません。

漁港の名を冠した「由比丼」は、同じく由比漁港で獲れる「しらす」とのコラボレーション丼!

かきあげ&味噌汁とのセットがお得です。


f:id:Bosssuke:20151203142723j:plain 「いくぞッ!釜揚げしらす!!」


f:id:Bosssuke:20151203142810j:plain 「ヘマするんじゃねーぞ!釜揚げ桜えび!!」

悪態をつきながらも、信頼してお互いの背中を預ける姿!うらましい!!


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「オレ達は、素材の味だけで勝負できる!かかってこい!!」

オーケー!まずは釜揚げの自然な塩味でいただきましょう。

釜揚げされた彼らの口当たりは、しなやかで軽い。

そして、桜えびの甘みと香り、しらすの旨味が…ごはんと死ぬほど合います。

悔しいけど…完敗だ…。ナイスコンビ…だぜ…。


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それにしても、軽くつまんだだけでこんなに…。贅沢すぎやしないか…。


由比丼のタレをかけよう!!

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一通り、素材の味を堪能したら、専用の「由比丼のタレ」を落として食べましょう!

ストレートとはまた別の香りと甘みが口の中に広がります。

比べてください! 富士の桜は二度咲くのです!!


そして「沖漬け丼」が二度咲く!

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水揚げされたばかりの「生きた桜えび」を、特製のタレにつけこんだ「桜えびの沖漬け」。

そんな想像するだけで鼻血が出そうな桜えびが乗った丼が、この「沖漬け丼」!

水揚げ港だからこそ作れる逸品です。


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ただでさえ美味い桜えびが、タレを吸って…。絶対絶命や…!

敷き詰められた海苔の香りも素晴らしい…。


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「沖漬け」と聞くと、強めの味付けをイメージしますが、桜えびの沖漬けはとても優しい味。

桜えびの甘みを活かしまくっています。不殺でござるなぁ。

同じく静岡産の「わさび」と、ねぎをアクセントにご飯が進む進む!


って、ちょっと待った!全部食べないで!!


スープをかけよう!

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沖漬け丼は、このポットから出る魔法の液体(昆布出汁つゆ)で、お茶漬けにして楽しむこともできるのです!


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暖かいスープが、また味わいを変化させます。


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うおおぉぉ!!「沖漬け茶漬け」の完成だー!!

安心してください! 富士の桜は二度咲くのです!!

もうだめだ…!


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ごちそうさまでした!!!


最後に…。

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セットのかき揚げもパリパリ!「えびしお」をかけていただきます!

さぁ皆さんも!続きは由比で!!


「桜えび」づくし!ご賞味あれ

桜えびの水揚げ港である「由比漁港」でしか味わえない、数々のグルメいかがでしたか?

ちなみに由比漁港は、JR東海道本線「由比駅」から徒歩で10分ほどのアクセス。

ドライブがてら車で遊びに来るもよし!ぶらり途中下車と電車で遊びに来るもよし!!

ぜひ、この「桜えび」づくし体験してください!!

それでは、また静岡県で!


お待ちしております♪

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浜のかきあげやの皆さん一同。お待ちしております♪


紹介したお店

浜のかきあげや

* 休漁期間中は営業日が少なくなるので、公式Webサイトで確認したうえでお出かけください :)




書いたひと

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内山ボススケ

静岡県在住の地元ラブな編集・ライターマン。日夜、世界中を飛び回り、静岡県の情報を集めている。痛風予備軍。やばい。

Twitter:@bosssuke
Webサイト:静岡のすゝめ
著書:静岡のおきて シズオカを楽しむための50のおきて

                             
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