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キャブズが第3戦に30点差で快勝、ウォリアーズに一矢報いる

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6月8日(日本時間9日)にクイックン・ローンズ・アリーナで行なわれた2016 NBAファイナル、ゴールデンステイト・ウォリアーズ対クリーブランド・キャバリアーズ第3戦は、ホームのキャブズが120-90と30点差で快勝し、シリーズ初勝利をあげた。シリーズはウォリアーズの2勝1敗となっている。

第1戦第2戦と敵地でウォリアーズに完敗を喫したキャブズは、ホームに戻った第3戦でようやく一矢報いることに成功した。レブロン・ジェームズは32得点、10リバウンド、6アシスト、カイリー・アービングも30得点、8アシストと、2人が30得点超えを果たし、合計62得点を叩き出した。特にジェームズは、38-26と相手を圧倒した第3クォーターだけで13得点をマークするなど、勝利を大きく後押しした。

また、ジェームズとアービングのほか、キャブズはJ.R.・スミスが3ポイントシュート10本中5本を沈めて20得点、トリスタン・トンプソンが14得点、13リバウンド(オフェンシブリバウンド7本)を記録した。脳しんとうのため欠場したケビン・ラブに代わって先発出場したリチャード・ジェファーソンも、9得点、8リバウンド、2スティールとチームに貢献した。

フィールドゴール成功率(52.7%-42.1%)、3P成功率(48.0%-27.3%)、リバウンド(52-32)、オフェンシブリバウンド(17-8)、ターンオーバー(14-18)、ターンオーバーからの得点(34-8)、ペイントエリア内得点(54-32)、速攻得点(15-8)など、多くのカテゴリーでウォリアーズを上回ったキャブズは、今プレイオフのホームゲームを8戦全勝としている。

ジェームズは、試合後、「コーチングスタッフが素晴らしいゲームプランを立ててくれたので、僕たちが48分間それを実行した」と、語った。

「金曜(第4戦)も、同様の力を注がないといけない。ディフェンスからすべて始まる。それが、オフェンスに影響を与える」。

一方、敗れたウォリアーズは、ステフィン・カリーがチーム最多の19得点(FG成功率は33.3%)、ハリソン・バーンズが18得点、8リバウンドをマークした。クレイ・トンプソンはFG13本中わずか4本成功の10得点(3Pは7本中1本成功)にとどまり、第2戦勝利の立役者となったドレイモンド・グリーンはジェームズの徹底マークを受け、6得点に抑え込まれた(7リバウンド、7アシスト)。

試合は序盤からキャブズペースだった。試合開始から連続9得点を奪ったキャブズは、その後も怒涛のオフェンスと堅牢なディフェンスを展開し、第1Q終了時点で17点のリード(33-16)を奪取した。アービングはジャンパー、レイアップなどで自在に得点を重ね、最初の12分間だけで16得点をマークした。

第2QにはK・トンプソンの10得点、バーンズの7得点、6リバウンドの活躍などでウォリアーズが27-18と反撃を見せる。だが、8点差(キャブズ51-43)で迎えた第3Qにジェームズが13得点、スミスが9得点をあげるなどし、チーム全体でFG20本中15本を沈めて38得点。その一方で、ウォリアーズを26点に抑え込み、点差を89-69と20点に拡大した。

キャブズは第4Q開始直後にも、イマン・シャンパートがこの日ベンチ初得点となる3Pを沈めると、スミスもこの日自身5本目の3Pで続くなど、ゲームの主導権を握り続けた。その後もジェームズ、アービングらが得点を重ねてウォリアーズに付け入る隙を与えず、念願のシリーズ初勝利をもぎとった。

なお、ウォリアーズはプレイオフシリーズ第3戦で5連敗となっている。

スティーブ・カー・ヘッドコーチは、「我々の方がソフトだった」と、試合を振り返った。

「ソフトなプレイをしていては、インサイドを攻めたときにやられてしまうし、ターンオーバーを記録してしまう」。

第4戦は10日(同11日)に同会場で行われる。

ボックススコア


[特集]2016 NBAファイナル: ウォリアーズ vs キャブズ


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ