LINEを立入検査していた関東財務局が、パズルゲーム「LINE POP」内のアイテム「宝箱の鍵」について、資金決済法の規制対象となる「前払式支払手段」と認定した――と、複数のメディア5月19日までに伝えた。
LINEは「検査の内容・結果などは当局の要請により開示できないが、ご指摘などについて誠実に対応する」とコメントしている。
資金決済法では、プリペイドカードやゲーム内のポイントなど、あらかじめ代金を支払い、買い物時に決済するものを「前払式支払手段」と定義。発行者が破たんした場合などにユーザーを保護するため、未使用残高が1000万円を超えたときはその半額以上を法務局などに供託することを義務づけている。
LINE POPの「宝箱の鍵」は、ゲーム内に登場する「宝箱」を開けることができるアイテムで、仮想通貨「ルビー」で購入できる。宝箱には、スコアが2倍になったりコンボしやすくなるなど、ゲームを有利に進めるためのさまざまなアイテムが入っている。
LINEは「宝箱の鍵」について、「前払式支払手段に当たらない」として供託金を納めていなかったが、今回、前払式支払手段と認定されたことで、120億円以上の供託金が必要になるという。ただLINEは、供託金を納める代わりに銀行に保証金を支払って保全契約を結ぶ形を採っており、キャッシュアウトは数千万円程度にとどまるとみられる。
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