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Appleも「Amazon Echo」や「Google Home」のようなアシスタント端末を開発中?

» 2016年05月25日 10時19分 公開
[ITmedia]

 米Appleは、「Amazon Echo」発売前から同様のアシスタント端末を検討しており、現在開発中であると、米The Informationが5月24日(現地時間)、この件を直接知る個人からの情報としてそう報じた。

 Amazon Echoは、「Alexa」という音声命令で多様なタスクをこなすパーソナルアシスタント内蔵の据え置き型Wi-Fiスピーカー。米国で180ドル(本稿執筆時点の価格)で販売されている。UberやSpotifyなどのサードパーティー製アプリとも連携し、配車や音楽ストリーミングなどを音声で命令できる。

 siri 1 Amazon Echo

 米Googleも今月開催の年次開発者会議「Google I/O」で、同様のアシスタント端末「Google Home」を発表した(年内発売の予定)。こちらもサードパーティー製アプリと連携する。

 siri 2 Google Home

 Appleの端末もスピーカーとマイクを備えてWi-Fiに接続でき、Siriがパーソナルアシスタント機能を担う。Siriを使うので、Google Homeと同様にApple IDでサインインしたユーザーのカレンダーや連絡先情報に関連した操作も可能になるだろう。

 また、Appleのスマートホームプラットホーム「HomeKit」で接続した家電の制御も可能という。

 さらに、Siriをアプリと連携させるためのサードパーティー向けSDKを6月開催の「WWDC 2016」でリリースすると、この情報筋は語った。このSDKにより、例えば端末に向かって「Hey Siri、配車をお願い」と語りかけるとUberアプリでの配車ができるようになる。

 AppleはSiriの立ち上げ段階から米Yelpや米OpenTableなど一部のサービスと連携させているが、ユーザーの個人情報の扱いに慎重なこともあり、SDKを提供していない。

 AppleはWWDCで、次期Mac OS「OS X 10.12(仮)」にSiriを搭載するといううわさもある。

 Appleの新端末の発売時期については不明だ。

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