5月11日(日本時間12日)、オラクル・アリーナで行なわれた2016 プレイオフ・ウェスタン・カンファレンス・セミファイナル、ポートランド・トレイルブレイザーズ対ゴールデンステイト・ウォリアーズ第5戦は、クレイ・トンプソンが33得点、先発復帰を果たしたステフィン・カリーが29得点、11アシストでチームのオフェンスを引っ張り、ウォリアーズが125-121で勝利を収めた。4勝1敗でシリーズを制したウォリアーズは、2年連続となるカンファレンス・ファイナル進出を決めている。
前半を終えて5点ビハインド(58-63)だったウォリアーズは、トンプソンを中心に第3クォーターに逆転。トンプソンは、同クォーターだけで3本の3ポイントシュートを含む16得点をあげた。93-91で第4Qを迎えたウォリアーズに対し、ブレイザーズは最終クォーター序盤に一時リードを奪うも、ホームのウォリアーズは、点差を詰められてからのポゼッションで確実にレイアップ、ジャンプシュート、3Pを成功させ、残り2分33秒の時点でリードを6点(118-112)に広げた。
その後、ブレイザーズは、C.J.・マッカラムのジャンプシュート、エド・デイビスとマッカラムのフリースローで116-118に迫ったものの、ウォリアーズは、トンプソンの好守でデイミアン・リラードのシュートを防ぐと、残り24.9秒、カリーがアル・ファルーク・アミヌをかわして3Pを成功させ、121-116となる。
これで勝負あったかに思われたが、残り10.9秒に3Pを放ったリラードをトンプソンがファウルで止めてしまい、ブレイザーズに3本のフリースローが与えられる。これらをリラードが確実に沈めて再び2点差(121-123)に詰め寄ったブレイザーズだったが、直後にカリーがフリースロー2本を沈め、2年連続カンファレンス決勝進出を決めた。
ウォリアーズは、トンプソンとカリーのほか、ドレイモンド・グリーンが13得点、11リバウンド、6アシスト、ショーン・リビングストンが10得点で勝利に貢献。カンファレンス・ファイナルでは、オクラホマシティ・サンダー対サンアントニオ・スパーズの勝者と対戦する。
ゲームハイの得点を記録したトンプソンは、試合後、「2年連続でウェストの決勝に進出できるなんて、本当に特別なシーズン。特別なシーズンだよ」とコメント。また、第5戦で決着がついたものの、ブレイザーズとのシリーズの厳しさを、こう話している。
「プレイオフでの勝ち方は知っているけれど、ひょっとしたら、今回は5戦で決着がついたシリーズの中では、歴代で最も僅差のシリーズかもしれないよ」。
今季終了となったブレイザーズは、リラードが28得点、7リバウンド、7アシスト、マッカラムが27得点、8リバウンド、アレン・クラブが20得点、アミヌが16得点、9リバウンド、モーリス・ハークレスが13得点をあげた。
ブレイザーズは、シーズンを通じて下馬評を覆してきた。試合後、エースとしてチームを牽引し続けたリラードは、「彼ら(ウォリアーズ)を追い詰めた自分たちを誇りに思うべき」と、語った。
「ひょっとしたら、容易く第7戦までもつれるようなシリーズになっていたかもしれない」。
動画
現地5月11日 C準決勝 ブレイザーズ vs ウォリアーズ 第5戦
現地5月11日 ポートランド・トレイルブレイザーズ / C準決勝第5戦後記者会見