モバイルフレンドリーのアルゴリズム変更は数日かけて展開、Googleニュースには適用されず

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この記事では、Google社員の最近の発言から、4月21日に実施が予定されているモバイルフレンドリーアップデートに関する追加情報を4つ紹介します。

重なった4台のスマートフォン

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更新完了までには数日から1週間

モバイルフレンドリーアップデートが完了するまでには、2、3日程度、長ければ1週間ほどの時間がかかるようです。

モバイルフレンドリーのQ&AをテーマにしたGoogle+のハングアウトオンエアでGoogleのMary(メアリー)氏がコメントしています。

モバイルフレンドリーのアルゴリズムが完全に適用されていない状態から適用された状態へと、モバイル検索結果が一瞬ですべて切り替わるわけではありません。
徐々に展開していくということです。

大きな順位変動が起こるだろうとGoogleは予告しています。
ですが、4月21日(日本時間では22日?)の状況だけで判断せずに、落ち着くまでには、余裕を持って1週間前後のスパンで変化を判断したほうがいいでしょう。

Googleニュースには影響せず

モバイルフレンドリーアップデートは、Googleニュースのランキングには影響しません。

こちらは、英語版のウェブマスターオフィスアワーでStacie(ステイシー)さんがコメントしています。

ただし「今のところは」とも言っています。
明確なタイムラインは何も決まっていないけれど、Googleニュースにもモバイルフレンドリーを適用するかどうかを調査しているとのことです。

僕個人の意見ですが、Googleニュースへの導入も時間の問題じゃないでしょうかね。
ニュース記事のほうが、たとえば通勤電車のなかで、スマートフォンで読まれることが多いように思います。

もっとも、モバイルフレンドリーのアルゴリズムが導入されていようがいまいが、モバイル対応が求められていることはニュースサイトでもまったく同じことです。

Googleニュースに登録されているメディアサイトをあなたが運用しているのであれば、モバイルユーザーが使いやすく利用しやすいサイトを提供するように今から最優先で取り組んでください。

なお、モバイル検索のランキングにのみモバイルフレンドリーは影響します。
PCからのウェブ検索には影響しません。

モバイル検索とPC検索で別々のタイトルとスニペット?

将来的には、モバイルの検索結果とPCの検索結果とで、異なるタイトルとスニペットを表示するようになるかもしれません。

3月26日に米マイアミで開催されたSES MiamiでGoogleのMaile Ohye(マイリー・オーイェ)氏が基調講演で発言したようです。

これは実現してほしい仕様です。

スマホとPCとではスクリーンサイズに大きな違いがあり、画面内に表示できる文字数も変わってきます。
スマホユーザーに合わせたページタイトルやスニペットをモバイル検索結果に表示できたほうが、ユーザーには親切だろうし僕たちにも嬉しいですね。

僕が気になるのは次の点です。

レスポンシブウェブデザインでは、PCとモバイルで同じHTMLを配信します。
したがってモバイル検索向けのtitleタグとPC検索向けのtitleタグを別個に作ることはできません。

仮にこの仕様が実装されたとしても、レスポンシブウェブデザインでは別々にすることはできないのでしょうか?
それともGoogleが必要だと判断すれば、自動で変化させてくれるのでしょうか?(titleタグ書き換えの前例を見ると少し心配です)

1年にわたって開発

同じくSES Miamiでのオーイェ氏によれば、1年以上の時間をかけてモバイルフレンドリーアップデートをGoogleは開発してきたとのことです。

僕たちのモバイル向けサイト運用に直接関係する情報ではありません。
それでも、Googleが、長い時間をかけて取り組んできたアルゴリズム変更だということで、それだけモバイルフレンドリーを早くから重視してきたことがわかります。

今になって思い付きで、「モバイル対応しているかどうかをアルゴリズムに組み込もうか」と決めたわけでは決してないでしょう。
僕たちも、モバイルのユーザー体験が間違いなくアルゴリズムに入ってくるだろうと予想して、今か今かと待ち構えていましたね。

以上です。

モバイルフレンドリーアップデートに関しては、まだ読んでいなければこちらの過去記事も参照してください。