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LINEユーザー自作スタンプに反響 人気の「返事をくれない彼氏追い込むスタンプ」、1日で「夏のボーナスが来た感じ」に

» 2014年05月12日 14時01分 公開
[山崎春奈,ITmedia]

 LINEで使えるユーザー自作スタンプの販売ができる「LINEウェブストア」が始まった。LINEによると「反響が大きく審査のスピードが追いつかない」という状況。人気スタンプの制作者は1日で「夏のボーナス」程度の売り上げがあったという。

photo クリエイターズスタンプ。ネコをモチーフにしたものが多い……?

 クリエイタースタンプは40個で100円(税込)の一律価格。制作者として世界中で3万人が登録しており、うち4割が国外ユーザーだという。事前に登録申請されたスタンプは5000セットを超え、8日には約350セットが公開された。今後は規定の審査を通過後、随時公開予定だ。

 同社によると、「反響が大きく審査のスピードが追いつかない」状態。事前申請された作品でも審査過程に入ってないものが多く、ガイドラインに抵触してリジェクトされているものは「割合としては高くない」という。人気スタンプのランキングは数日経っても大きくは変わらず「メッセージのやりとりの中で実際に使われることで、『これほしい』と口コミのように広がっているケースが多そう」と数日間の動向をみる。

 現在(5月12日時点)のクリエイタースタンプの人気1位は「返事をくれない彼氏を追い込むスタンプ」。「既読じゃん…」「返事マダ?」「誰といるの?」など不満気な顔で女性がつぶやいているものをはじめ、照れた表情や体育座り、土下座など彼氏を追い込む以外にも使えそうなスタンプが並ぶ。

 作者の森もり子さんが販売開始を告知したツイートは1万7000回以上もリツイートされ、「これは強力」「使われたら辛すぎる」「便利そう」「送る相手がいない」など男女問わず多くの反響が寄せられていた。

 制作のきっかけは「Twitter上で自分の面倒な恋愛をネタにつぶやいていたところ、予想以上に反応があり、LINEスタンプでも受けるだろうと思った」とのこと。「既読スルー」という言葉が生まれるなど、「既読は付いているのに返信がない」不安は誰もが経験する状況。こんな状況に対応するスタンプがこれまでなかったので、自作だからできる表現をしたかったと話す。

 苦労したのは「どの程度ネタに振り切るか」。「『返事をくれない彼氏を追い込む』というコンセプト自体がキャッチーでウケると思ったが、それだけだとスタンプとして使いにくい。できるだけ多くの人に長く使ってもらうため、お風呂に入っている姿やベッドで寝ている姿など日常で使いやすいものも追加した」という。

 気になる売り上げは丸1日で「夏のボーナスが来た感じ」。「彼氏に送ります!」という女性の反応の一方、男性からは「ウザい」「使ってほしくない」という声も多いそう。男性版もほしいという要望も寄せられており、次作の案としては「『返事を要求する彼女をかわすスタンプ』もいいですね」と話している。

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