京都を代表する老舗ラーメン店の1つ「新福菜館本店」に行ってきました

京都の料理といえば、和食やおばんざいのイメージが強く、ラーメンもあっさりしたものが想像されますが、ドロドロしたスープの天下一品や、背脂が浮いたますたになど、和風出汁の味が感じられない個性のあるラーメンが群雄割拠しています。京都駅近くにある新福菜館本店も黒いスープが特徴のある屋台から始まった70年以上の歴史を誇る老舗で、関西圏を中心に10店舗以上のお店を構えています。5月13日(火)に冷し醤油ラーメンとやきめしがローソンで発売されたので、食べ比べてみるべく新福菜館本店に行ってみました。

新福菜館本店 京都駅前東塩小路 -中華そば専門店-
http://www.shinpuku.net/

新福菜館本店は京都駅から歩いていける場所にあります。まずは京都駅中央口を出て……

駅を背にして右側(東)に歩いて行きます。

歩いていくとメルパルク京都に突き当たるので、建物に沿って左(北)へ。

メルパルク京都と、北隣にあるセレマビルとの間を抜けていきます。

ビルの間を出ると駐車場があるので、道路を渡り駐車場の横を直進。

さらに歩くと、正行院(猿寺)があり……

その裏に白い建物が見えてきます。これが新福菜館本店で、京都駅からは徒歩で6分ほど。

こちらが新福菜館本店の表側。

朝7時半から営業しているので、早い時間帯は朝食としてラーメンを食べる人や、夜行バスで到着した観光客などが訪れます。通常水曜日は定休日のようですが、訪れた日は昼の時間だけ営業をおこなっていました。

隣には同じく京都を代表するラーメン店「第一旭」が店を構えています。

駐車場も完備。近くにはコインパーキングもあるので、車で来ても安心です。

メニューは英語メニューも貼られています。ヤキメシは確認できますが、ローソンで期間限定販売している冷やしラーメンは置いていないようです。

お店は昭和の香り漂うちょっと古い食堂風。2階席もあり、お昼時の1階は7～8割の席が埋まっていました。

京都九条ねぎラーメンバトルではグランプリを受賞しています。

お持ち帰りの中華そばも置いてありました。

カウンターに座ってさっそく中華そば(並)とヤキメシを注文します。オーダーを取る店員さんはヤキメシのことをチャーハンと呼んでいました。

待つこと5分少しで真っ黒いスープの中華そば(並)とヤキメシが到着。

中華そば(並)は真っ黒なスープに緑の九条ねぎが映えます。

九条ねぎは惜しげもなくタップリ載っています。

チャーシューは九条ねぎの下などにたっぷり5枚ほど載っていました。あくまで中華そば(並)ですが、普通の店だとチャーシュー麺として提供していいくらいの肉の分量。

スープは黒く油が少し浮いており、麺はやや中太。まずはスープから飲んでみます。

スープがかなり濃い色なので、味も濃口と思いきやそこまでしょっぱくなく、しょうゆの味が良く香る味。肉がたっぷり入っているので、肉の旨味もスープに溶け込んでいます。出汁感は弱いものの、クセになる人はハマりそう。出汁よりもしょうゆが主体のスープと言えそうです。

麺はスープの香ばしさと良く合う仕上がり。喉越しもグッド。

チャーシューは豚の旨味を残しつつ、しょうゆの味がよく染みていて、食べ応えがあります。白ごはんと一緒に食べてもいいかもしれません。

脂身が多いチャーシューもありました。

卓上に調味料が用意されており、左から一味・コショウ・豆板醤。

珍しいので豆板醤を入れてみました。

豆板醤独特の発酵した旨味と唐辛子の辛味が、スープの味に良く合っており、味を変えて楽しむことができます。何もかけないと飽きがくるような味なので、何か卓上の調味料をかけてもいいかもしれません。チャーシュー麺並に肉が載っているので、税込650円という価格は安いように感じられました。

ヤキメシは中華そば同様に色が濃く、卵の黄色が見えないほど。

少し崩してみると、チャーシューの破片も確認できました。

口に含むと、中華そば同様に見た目ほど味が濃くありませんが、焦げた醤油の香りが広がり、油を吸ったごはんとも好相性。卵の味はあまり感じず、ニンニク・ショウガ・コショウといった香辛料の味はほとんど感じられません。このヤキメシも中華そば同様にしょうゆの味を軸にした味付けになっています。

細かいチャーシューにはしょうゆの味が良く染みこんでおり、米との相性も抜群。税込500円で量はあまり多くありませんが、オリジナリティのあるヤキメシと言えそうです。

新福菜館は駅から近いので、ラーメンが好きな人は京都の観光がてらに行ってもいいかも。