都内の江古田駅南口から徒歩2分の場所に店を構える「赤茄子」は、5匹の猫と戯れながらお酒が楽しめる居酒屋だ。猫カフェならイメージできるけど、猫居酒屋ってどんな雰囲気のお店なのだろうか。店主の小柳さんに話を聞いてみた。

「猫」をテーマとした居酒屋を

「赤茄子」は、小柳さん夫婦が切り盛りしている家庭的な雰囲気の居酒屋で、メニューは手作りのピザやサラダのほか、おひたしや煮物などの家庭料理が"本日のおすすめ"として提供され、好評となっている。人気メニューは、ボリュームがあって価格も手頃な、ソーセージの盛り合わせやオードブルの盛り合わせなどで、猫を意識したメニュー「ニャポリタン」なども提供。

「赤茄子」の店内

お酒は、ビール、ワイン、日本酒、焼酎、ウィスキー、カクテルなどが、それぞれ数種類常備されており、自分の好みで飲み物が選べる幅広い品揃えとなっている。テーブル席とカウンター席があり、営業時間は18:00~翌3:00(月曜日は定休)。1時間300円のチャージ料が必要だが、料理は低価格に設定されている。

メニューの一例。左から「しらすとゴルゴンゾーラのピザ」「おまかせサラダ」(メニューの内容は季節などによって変更される)

そして何より特徴的なのが、お店の中に5匹の猫が自由に戯れていること。猫がいる居酒屋をはじめた経緯を小柳さんに聞いたところ「ありきたりな店ではなく、1つのテーマを持った店にしたかった」とのことで、そのテーマが「猫」という訳だ。小柳さんは、子供の頃から猫が居る家で育ち、猫と一緒に育ったという生粋の猫好きであることが、「猫」をテーマに選んだ理由となっている。

自由に戯れる猫を愛でながらお酒をどうぞ

「赤茄子」で出合える5匹の猫はみんな人懐っこく、寝ている時もあれば、猫同士でじゃれ合っていたり、お客さんにすり寄っていくこともあるそうだ。それぞれの名前と性格は、下記の通り。

ちーちゃん と のんちゃん

・ちーちゃん と のんちゃん(どちらもオス 茶+白) : 2匹は兄弟で柄もそっくりだが、接しているうちに毛並みや挙動で識別出来るようになるとのこと。ちーちゃんは、カウンターで寝そべっていることが多く、ブラシなどで撫でられるのが大好き。お客さんがブラシ等を手に取るとすり寄って来るほど。のんちゃんは、恰幅が良くて毛も柔らかいので、モフり甲斐がある。周りを気にしない性格のようで、テーブルやカウンターなど至る所で弛緩している。

タビちゃん

・タビちゃん(メス 三毛) : ちょっと気は強いが、少し臆病なところもある。しかし、やたらとすり寄ってくる日もあり、居心地のいいお客さんの側では、鞄などを枕に寝てしまうことも。

あーちゃん

・あーちゃん(メス 白) : ふわふわな毛並みが特徴。ちょっと臆病なところがあり、遅めの時間にはクッションで寝息を立てていることが多い。

マコちゃん

・マコちゃん(オス キジトラ) : 2013年7月生まれのやんちゃ盛りで、他の猫にちょっかいを出すなどしてよく遊ぶ、5匹の中では最年少の猫だ。

お客さんの多くは、20~30代の女性やカップルで、江古田周辺で働いている人や学生よりも、日本各地からお店を目当てに電車に乗ってきている人が多いそうだ。また、猫アレルギーで猫を飼うことができないため、猫と触れ合えるひとときを求めて来店しているお客さんもいるのだとか。

なお、小柳さんは「猫BAR 赤茄子」のアカウントでTwitterを行っており、猫たちの日々の様子を垣間みることができる。家庭的な雰囲気の居酒屋で、自由に戯れる猫を愛でながらお酒を楽しみたい人はチェックしてみよう。電車で行く場合は、西武池袋線の江古田駅南口から徒歩2分だ。