Apple、腕時計型デバイス「iWatch」を今秋発売へ 健康管理に活用

iWatch コンセプト画像

Appleは今年10月にも腕時計型のウェアラブル端末(スマートウォッチ)、「iWatch」(仮称)を発売する見通しであることが分かった。睡眠や血中酸素濃度など生体情報を収集し、健康管理サービスに利用する方針。日経新聞が6日、報じた。

Appleのエディ・キュー上級副社長は先月末、現在のロードマップについて「この25年間で最高の製品ラインナップを用意している」と語っており、その製品の中にiWatchが含まれるようだ。

日経新聞によれば、部品メーカーなどの情報から腕時計型端末の仕様はほぼ固まりつつあることが判明。曲面有機ELタッチパネルを採用する軽量薄型のデバイスとなり、iPhoneで受信したメッセージなども確認できそうだ。月あたりの生産台数は300〜500万台程度になる模様。

Appleは2日の開発者イベント(WWDC 2014)基調講演において、健康管理API「HealthKit」と専用アプリ「Health」をiOS 8に導入すると発表。他社製アプリが集める健康情報も一元的に管理できるようにする。iWatchは、これらの新機能に対応するものと思われる。

また、関係者によれば、Appleは、既にリストバンド型端末を発売しているナイキと将来のサービス融合について合意したようだ。ナイキはリストバンド事業から撤退し、iWatch上で運用されるサービスに特化する可能性もある。

今年3月、ライバルのGoogleもウェアラブル端末向けOS「Android Wear」を発表。早ければ今月末の開発者イベント(Google I/O 2014)でスマートウォッチをお披露目する可能性がある。