北海道新幹線新駅名は新函館北斗、奥津軽いまべつ
JR北海道は11日、北海道北斗市で建設が進む北海道新幹線の新駅名を「新函館北斗」、青森県今別町の新駅名を「奥津軽いまべつ」にすると発表した。札幌市の本社で記者会見した島田修社長は「多くの人に愛され、使ってもらえる駅になってほしい」と述べた。
新函館北斗は「新函館」との仮称だったため北斗市側が反発。函館市との協議もまとまらず、両市はJR北海道に一任していた。禍根を残すことを恐れた同社は道に意見を求め、道は新函館の仮称がなじんでいるとする一方、立地する北斗市への配慮も求めていた。
島田氏は「新函館北斗なら新幹線が函館行きであり、駅が北斗市にあることも分かる」と命名理由を説明した。
函館市の工藤寿樹市長は「決定を真摯に受け止めたい。開業効果を青函や道南の地域全体に波及させたい」とコメント。北斗市の高谷寿峰市長は「できれば北斗函館駅がよかったので残念。JR北海道が決めたことなので真摯に受け止め、PRを進めたい」との談話を発表した。
奥津軽いまべつは今別町が昨年4月、同社に要望した通りとなった。
北海道新幹線は2016年春に新青森―新函館北斗間が開業。その後、札幌まで延びる予定。〔共同〕