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シューマッハは目でコミュニケーションできると病院が認める

2014年06月18日(水)14:47 pm

かつて7度F1タイトルを獲得した伝説的元F1ドライバーのミハエル・シューマッハの転院先であるスイスのローザンヌ大学病院が、シューマッハはかなりの「長期間」そこに入院することになるだろうと認めた。

【動画】ミハエル・シューマッハ退院、F1界からも喜びの声

16日(月)に、シューマッハがすでにこん睡状態から脱し、昨年末のスキー事故以来集中的治療を受けていたグルノーブルの病院からはすでに退院したとのニュースが流れ、世界中が喜びに包まれた。

イタリアの『La Repubblica(レプブリカ)』紙は、シューマッハがグルノーブルを離れ、スイスの自宅に近い病院へと移されたのは、すでに彼が集中的治療を受ける必要がなくなったためだとの病院関係者の証言を引用している。

「転院後、彼(シューマッハ)が完全に安定した状態になるには数日を要するだろう。その後、リハビリテーションが開始されることになる」、とその病院関係者は語っている。

だが、イギリスの『Telegraph(テレグラフ)』はシューマッハの家族と関係が深い人物のコメントを引用。その人物は、それ以外のシューマッハのプライバシーに関することは一切語ろうとはしなかったものの、シューマッハは現在「意識と無意識の間を漂っている」状態であることを認めたとしている。

そして、ローザンヌ大学病院の広報責任者であるダーツィー・クリステンも、シューマッハの入院は「数日というようなものではなく、かなり長期に及ぶ可能性がある」ことを認めている。

■シューマッハの現在の状態は?
「今回の転院は、彼の容体がここ数週間においてめざましく回復したということを意味するものではありません」、とクリステンは説明を始めた。

「彼は依然として意識を取り戻したり、失ったりを繰り返しています。ですが、4月の時点よりは意識のある時間も増え、さらに規則正しくなってきています。もちろん、彼はまだ話をすることはできませんが、ある程度のコミュニケーションはとれます」

そう語ったクリステンは、そのときの様子を次のように語った。

「医師たちやご家族が彼に話しかけるのですが、彼は非常にすぐ疲れてしまい、その後かなりの休息を必要とするのです。ですからこうしたことは最小限にとどめられています」

クリステンは、シューマッハの意識が戻る時間は短いものの、彼は時々目を使ってコミュニケーションをとることができると認めている。

■回復にはまだ長い時間が必要
だが、今後の見通しについて、クリステンは次のように続けた。

「非常に時間がかかるでしょう。(治療の)結果がどうなるかということはまだ分かりません。いずれにしても、多くの忍耐を必要とするでしょう」

クリステンによれば、ローザンヌ大学病院の神経学科はリシャート・フラコビアク教授によって率いられており、世界においても最新の施設が整えられているという。

「それにより、検査と治療を最善の形で同時に行うことができます。現時点のシューマッハにとって、これ以上の場所はないでしょう」、とクリステンは付け加えている。

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