OS X Yosemite最悪のバグと対処まとめ

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OS X Yosemite最悪のバグと対処まとめ

アップルの超パワフルな新OS「Mac OS X Yosemite」。最高ですけど、公式サポートフォーラムをちょっと回ってみたら不具合もチラホラ報告されてるようです。そこでバグでお悩みの皆様のために対処法をまとめてみました。

編集部でOS X Yosemiteの公式&非公式フォーラムを一定期間見張り、最頻出トラブルをピックし、対処法があればそれも簡単に紹介しています。テストしてないものもあるので試すときには自己責任でお願いしますね。一応どれも試して直ったという報告は出ていますが。念のため。

Wi-Fiが切れる、だんだん遅くなっていく

141101Yosemite_worst_bugs_and_fixes_WiFi.jpg

OS X Yosemiteの板は今どこもこの話題一色。Wi-Fiの掴みが悪くなった人は大丈夫、ひとりじゃないですよ。対処法はいろいろです。Redditのスレでは、kext修復(最おすすめ)、Bluetooth無効化、ルーター変更、MacのWiFiインターフェイスの完全再インストールといった対処が紹介されてます。

OS X Dailyにはステップ・バイ・ステップの詳しい手順も。要は、ネットワークのplistファイルを全部消去してYosemiteでゼロから作らせれば直る、ということですね。それでダメなら、カスタムDNS設定で新規Wi-Fiネットワークのロケーションを設定する対処もあります。記事下のコメントに有益なヒントが出てますよ。

Bluetoothの不具合

141101Yosemite_worst_bugs_and_fixes_b_Bluetooth

単純なのにトラブルの元になりやすいのがBluetooth。Yosemite入れた途端、Bluetoothのキーボードやマウスが繋がらなくなった、という報告も沢山出ています。iDigitalTimesが紹介している対処は…

1. USBの周辺機器の接続を全部切ってMacを終了。

2. 3分待って再起動すると直ってる。

Mavericksからの引き継ぎに頼るのではなく、YosemiteはYosemiteでBluetoothの周辺機器の設定は一からやり直した方が良いみたいですよ。

アップル公式フォーラムでは、MacのPRAM(Parameter Random Access Memory)を1回か2回リセット(クリア)したら直った人もいるようです。PRAMとはシステムの基幹情報が全部保存されてる場所のこと。PRAMをリセットするには、電源ボタンを押した直後にCommand Option P Rキーを4つ同時に長押しし、起動音を2回鳴らしたところで離します。

Mailの不具合

141101Yosemite_worst_bugs_and_fixes_c_Mail

Yosemite入れたらメールアプリがぶっ壊れた、という苦情も若干見受けられます。一番の対処は、メールプロバイダの設定が正しく合ってるかどうか、自分の知らぬ間に書き換えられてないかダブルチェックしてみること。必要なら、Mailの設定を開いて、「アカウントの設定を自動検出・メンテするという項目(2つある)」のチェックは外します。

トラブってるのがIMAP経由でアクセスするGmailアカウントだけの人は、この記事が参考になるかも。ここではMailとGmail両方のアカウントを(ブラウザを通して)設定し直すようアドバイスしてます。面倒だけど、この手のバグにはメールアカウントをいったん削除して追加し直すのが一番ということが多いのも事実。

通知センターとSpotlightの不具合

141101Yosemite_worst_bugs_and_fixes_d_Notification

続く苦情集中ゾーンは通知センター。主に「再起動するとYosemite君が環境設定を忘れちゃう」という不具合です。これはMacRumorsのスレに対処の手順(Apple Careから転載したと思われる)が出ているので、それに従えば直ります(以下はその翻訳)。因みに最後の再起動は1回じゃなく2回ですよ~。

1. HomeフォルダーにあるLibraryフォルダーを開き…

2. その中にあるApplication Supportフォルダーを開く。

3.「NotificationCenter」というフォルダーを探し、デスクトップにドラッグ。

4. Terminalアプリを開き、その中に以下のコマンドを1行1行貼り付ける。行末で改行を忘れずに:

cd `getconf DARWIN_USER_DIR`

rm -rf com.apple.notificationcenter

killall usernoted; killall NotificationCenter

5. Terminalアプリを閉じて、パソコンを再起動する。

Spotlightの不具合がある方は、「言語・地域」の設定が合ってるかどうか確かめてみてください。サポートされてる国にいない人も調子が狂うので、それかも。その場合は「言語・地域」の設定をいくら合わせても対処にはなりません。ダメ元でシステム環境設定でSpotlightのオプションをいろいろ操作してみるのもいいですけど、ここはアップルから対処のアップデートが出るまでじっと待つしかなさそう。

ラグ、グラフィックス、クラッシュ

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OS X Yosemiteはスリープ復帰後に黒画面になる問題もあり、Redditにはこれを解消するかなり奇妙な対処法が出てます(アップル公式フォーラムからの転載です)。

1. 電源ボタンを10秒長押しして終了。

2. 再起動する際、同時にShiftキーを押し、プログレスバーが動き始めるまで押しっぱなしにする。

3. その時点になって画面が暗くなってきてカーソルが見えたら、コンピュータのユーザネームの最初の1文字を入力してEnterを押し、パスワードを入力、またEnterを押す。

4. ややあって、回転ビーチボールが現れる。

5. 画面に「OSXインストール実行中」(詳細失念)というようなのが出てくるので、終わるまで待つ。終わると通常のデスクトップになって、問題は解決されてるはず(この途中で画面が真っ暗になったら、スペースキーを押すこと。自分は動作してないと思ったら画面がスリープになってるだけだった)

自動アップデートがログイン画面の先までいかないで終わったことに起因する問題っぽいですね。

これもRedditで紹介されてたんですが、iTunes 12をダウンロードしろという案内が何度も出る不具合で悩んでる方は、アップデータに頼るんじゃなく公式サイトから直にダウンロードすると無限ループから脱出できますよ。

Photoshopのグラフィックスの不具合、これも苦情集中ポイントです。サポート窓口の話では今アップルとアドビが調査中とのことですが、今のところまだ対処も迂回策もありません。他にも、正しいグラフィックスカードが特定できない不具合から、変な色やカタチが画面に現れる不具合まで、グラフィックスの問題はいろいろ報告されてますが、そちらも同じ。対処が出るまで待つしかなさそうです。

性能的にはThorin Klosowski記者がライフハッカーで通知センターの動作スピードを上げ、貧弱なグラフィックス性能を改善する迂回策を紹介してます。一部機能をOFFにしなきゃならないんですが、少なくともそれでYosemiteが使い物になるならいいですね。同様に、GottaBeMobileでも性能アップのヒントが出ていますけど、単にYosemite使うためだけにせっかくのYosemiteの優れもの機能をOFFにしなきゃならないなんて、理想とは言えませんよね。

ここで紹介している対処はどれもOS側の不具合の対処であって、ハードウェアに問題がある場合は効かないこともあります。たとえば2011年のMacbook Proの動作がおかしくなってグラフィックスもカクカクしてるのなら、こちらのスレ(おそらくネット史上最長級)をご覧くださいませ。ここで語られているGPUの不具合は、MavericksのときよりYosemiteの方が、ハードに一段と負担がかかるぶん悪化してるかもしれません。

Safariの不具合

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Safariも、動作が遅い不具合から読み込み拒否の不具合まで、ありとあらゆるバグが報告されています。Netflixで映画視聴中にHDCPコンプライアンスのエラーが出る人もいるようで、これはアップルとNetflixがバグを修正するまで①HTML5からSilverlightに切り替える、②ディスプレイ周辺機器のプラグを抜く、③他のブラウザを使う、などの対処があります。

全般にブラウザの表示が遅い問題は、クッキー、キャッシュを消去し、拡張機能を無効化すればある程度直ります。iOS 8.1のバグ特集(英語)で書いたように、iCloud Driveで遅くなってる場合もあるので、一度iCloud DriveでSafariのオプションを無効にして(システム環境設定にあります)、効果を確かめてみてください。

Handoffの不具合

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HandoffはOS X YosemiteとiOS 8端末をシームレスに連携できる機能です。動けばね。全然使えないという不満の声も数多く寄せられています。対処法はギズのAdam Clark Estes記者がここ(英語)に書いてるので訳しておきます。

1. MacとiOS端末が両方とも対応機種(Bluetooth 4.0が入ってる機種)なことを確かめる。

2. 全端末ともBluetoothをOFFにしてONにする。

3. 全端末ともiCloudからいったんログアウトしてログイン。

これで直るようですよ?

それでもまだSMS機能が頑として動かないようなら、テキスト転送をいったん無効にしてから有効にしてみてください。ITのサポートの世界では「OFFにしてONにすれば大体のものは直る」なんてよく冗談で言いますけど、本当にそれで直ることがあるから根強く言われてるんですねえ。BluetoothとiCloudをリセットすると、モバイルとコンピュータの接続環境がゼロからまた作られるので、案外うまくいくことが多いのです。

以上、目立つものだけとりあげてみました。もっと見たい勇者はMacRumorsのYosemiteの主なバグを語るスレッドへどうぞ。ありとあらゆる不具合とバグがうずたかく収蔵されていますよ。本当にいろんな問題があるので、ネットで対処を検索する際には、なるべく状況を細かく入力してみようね。

David Nield - FieldGuide - Gizmodo US[原文

(satomi)