スタジオジブリの最新作「思い出のマーニー」が7月19日に公開される。KDDIは、これを記念して開催される「思い出のマーニー×種田陽平展」を応援する「au loves ジブリ」キャンペーンを実施する。7月7日に開かれた記者発表会には、スタジオジブリ代表取締役プロデューサーの鈴木敏夫氏と、KDDI代表取締役執行役員専務の高橋誠氏が登壇し、両者の取り組みについて語った。
KDDIでは「借りぐらしのアリエッティ」「コクリコ坂から」「風立ちぬ」「かぐや姫」と、2010年からジブリ作品への協賛を続けており、思い出のマーニーで5作目となる。高橋氏は「今年は『ネットと体験』でジブリ作品を楽しんでいただきたい」と語り、今回はよりリアルと連動したコンテンツを充実させたと説明する。
思い出のマーニー×種田陽平展は、思い出のマーニーで美術監督を務める種田陽平氏が、作品の世界を巨大空間アートで表現する展示会。物語に登場する小道具や装飾を展示するほか、映画の美術資料なども展示する。江戸東京博物館で、7月27日~9月15日まで開催される予定だ。また、ジブリ作品に登場する建物にスポットをあてた「ジブリの立体建造物展」も7月10日~12月14日まで開催する。
au loves ジブリでは、スマートフォンのカメラとセンサを使って、思い出のマーニー×種田陽平展の空間を疑似体験できる「見つめるジブリ展」を制作。また、「auスマートパス」会員限定で、同展示会を先行体験したり、鈴木氏のラジオ番組「ジブリ汗まみれ」の公開収録に参加したりできる特典をプレゼント。全国のTOHOシネマズで、電子マネーカードサービス「au WALLET」を使うと、通常店舗よりも10倍のポイントが貯まるキャンペーンも展開する。
さらに、auスマートパス限定のジブリ公式読み物サイト「ジブリの森」では、2013年に続きLINEスタンプを配信。今回は、映画「となりのトトロ」のトトロと、映画「もののけ姫」のコダマのLINEスタンプ16種類を用意した。配信期間は、7月7日~9月28日まで。またジブリの森では、今作の制作の裏側に迫るスタッフ日誌なども閲覧できる。
鈴木氏は、ジブリの森で過去作品のさまざまな特集記事や制作日誌が読める点に触れ、「ジブリで作ってきた本について、僕自身が『あの文章には何が書いてあったんだろう』と思った時に、ジブリの森へ行って読んでいる。非常に便利なので、そういった情報はたくさん載せてほしい」と、自身も同サービスの利用者であることを明かした。
また、最新作を手がけた米林宏昌監督についても言及した。米林氏は借りぐらしのアリエッティで監督デビューし、思い出のマーニーは2作目となる。鈴木氏は、米林氏に今作の題材を提案したエピソードや、一度は挫折しかけた米林氏がそれを乗り越えて映画作りに励んだエピソードを紹介。作品の仕上がりについては、あくまでも個人の感想としながらも「久しぶりにジブリが帰ってきた」と評価した。
その理由については「どうしても宮さん(宮崎駿氏)や高畑勲は構えが大きく、『風立ちぬ』や『かぐや姫』では、前のジブリ作品とは若干違うものをやったような気がする。それはそれで良かったが、もう少し身近なところに、手が届くところにジブリ作品の魅力があった」と説明。「そこをマロ(米林氏の愛称)やスタッフが頑張ってくれたことが一番嬉しい」と思いを語った。
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