NBA

後のないキャブズが敵地での第5戦でウォリアーズに勝利

Author Photo
Sporting News Logo

6月13日(日本時間14日)にオラクル・アリーナで行なわれた2016 NBAファイナル、クリーブランド・キャバリアーズ対ゴールデンステイト・ウォリアーズ第5戦は、1勝3敗と背水の陣で試合に臨んだキャブズが112-97で勝利を収め、第6戦へ望みを繋いだ。

シリーズ2勝目(3敗)をあげたキャブズは、レブロン・ジェームズが41得点、16リバウンド、7アシスト、3スティール、3ブロック、カイリー・アービングが41得点、6アシストをマークし、敵地でのビッグゲームで勝利をもぎとった。同一チームの2選手が揃って40得点以上をあげたのは、NBAファイナル史上初のこととなる。

この2人のほか、J.R.・スミスが10得点、トリスタン・トンプソンが6得点、15リバウンド、控えのリチャード・ジェファーソンが8得点、3スティール、第2戦以来の先発復帰となったケビン・ラブは2得点、3リバウンド、1ブロックを記録した。

ジェームズが8本中4本、アービングが7本中5本を沈めた3ポイントシュートは、チーム全体で24本中10本(成功率41.7%)を記録する一方、ウォリアーズの3P成功率は33.3%(42本中14本成功)にとどまった。

前半を61-61の同点で終えて迎えた後半、キャブズは第3クォーターにジェームズとアービングがそれぞれ11得点をあげる活躍でチームを牽引し、32-23とスコアを伸ばした。また、93-84の9点リードで迎えた第4Qも、アービングが12得点、ジェームズが5得点、4リバウンドをあげる一方で、ウォリアーズの攻撃をフィールドゴール21本中5本のみの成功、3Pに至っては10本中1本のみの成功に抑えこんだ。

最終的に、キャブズは後半のスコアを51-36、FG成功率を51.4%-26.7%、3P成功率を50.0%-14.3%とウォリアーズを圧倒し、“負けたら終わり”の一戦を制した。

ジェームズは試合後、「もう1日試合ができることになって、嬉しい。僕たちが求めることは、それだけ」と、語った。

「生き残るため、もう1日得られた。今夜から準備を始める。明日もしっかりと準備をして、しっかりと備えた状態で第6戦を迎える」。

3勝1敗と王手をかけてホームに戻ってきたウォリアーズは、クレイ・トンプソンがチーム最多の37得点(前半26点)をあげたほか、ステフィン・カリーが25得点、7リバウンド、4アシスト、3ブロックを記録したものの、FG成功率(36.4%)は、今プレイオフで球団最低の数字にとどまった。

フレイグラントファウルの累積ポイントにより出場停止となったドレイモンド・グリーンに代わって、今ファイナル初先発を務めたアンドレ・イグダーラは、15得点、11リバウンド、6アシストをマークした。また、第3Q序盤、J.R.・スミスのショットブロックに飛んだ際に左ひざを痛めたアンドリュー・ボーガットは、そのままロッカールームに下がり、試合に戻らなかった。

なお、ウォリアーズの3P試投数42本及び両チーム合計3P試投66本(ウォリアーズ42本、キャブズ24本)はともにファイナル1試合の史上最多記録、また、ウォリアーズが前半に決めた3P成功数(11本)はファイナル戦のハーフ最多記録となった。

ウォリアーズの3勝2敗で迎える第6戦は、16日(日本時間17日、午前10時~)にキャブズの本拠地クイックン・ローンズ・アリーナで行なわれる。

ボックススコア



ステフィン・カリーは第1Qに10得点、最終的に25得点をあげた


前半両チーム最多の26得点(3P 6/8)をあげたクレイ・トンプソンは、後半11得点で合計37得点。カイリー・アービングは前半FG8/10で18得点、後半に23得点、合計41得点とプレイオフ自己最多の数字をマークした


第2QだけでFG 5/5、3P 4/4で18得点をマークしたクレイ・トンプソン


41得点、16リバウンド、7アシストのビッグパフォーマンスを見せたレブロン・ジェームズ


[特集]2016 NBAファイナル: ウォリアーズ vs キャブズ


著者
NBA Japan Photo

NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ