これだけスマホが普及した今、ロンドンの昔ながらの電話ボックスは観光客の目を引きつける存在になっています。でも実は、今でも意外と使えているようです。というのも、太陽光を使ったスマホなどの充電ステーションとして生まれ変わっていたからなんです。
その名も「ソーラー・ボックス」。ロンドン大学製時経済学部を卒業したカロルド・クラストンさんとカースティ・ケニーさんによって作られました。赤い電話ボックスの中で、さまざまなデヴァイスが充電できるシステムになっていて、1日につき100台までの対応が可能です。
一つ目のステーションは、ロンドン屈指の繁華街、トッテナム・コートロードに作られました。使用料は広告料でまかなわれているようで、誰でも無料で使うことができます。
「大学2年のときに住んでいたところの近所に電話ボックスがあって、毎日近くを通ってたんだ。ロンドンにはもはや使われなくなった電話ボックスが8,000個もあるんだから、上手い具合に再利用する道が絶対あると思ったんだ」とクラストンさんはBBCに語っています。
また、イギリス国内の電話ボックスには、これ以外の新しい利用ケースもあって、なんと医療器具が入っているものから、図書館として利用できるものまであるんです。ちなみにニューヨークでも、電話ボックス7,000台をWiFiブースとして再利用する計画があって、その一環として、太陽光による充電システムの導入も含まれているそうですよ。
時代を象徴した電話ボックスに新たな生命を吹き込むなんて、素敵じゃないですか。こちらのソーラー・ボックス、あと6つ設置予定だそうです。
image by dougalshaw/Twitter
Kate Knibbs - Gizmodo US[原文]
(沢田太陽)