LINE、Twitterの競合となりうるオープンな新生「LINE@」を開始へ

LINE@

Another LINEの登場です。

LINEは2014年10月9日、従来のクローズドなLINEと並列する形で「LINE@」をオープンなコミュニケーションツールとして開放すると発表しました。

ざっくり言えば、この新生LINE@は、Twitterと競合する可能性があるサービスとなります。

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LINE@では、LINE本体のアカウントとは別のアカウント「LINE@ ID」を取得し、発信には専用のLINE@アプリ(iOS・Android)を利用します。アカウント取得には制限がなく、実店舗を持たなくても取得でき、法人・個人も問いません。また、LINE@ IDは、複数のユーザーで管理可能となります。

受信側のユーザー(フォロワー)が発信側のLINE@アカウントをフォローすると、LINEアプリにLINE@アカウントからのメッセージが届く仕組み。フォロワーへの一括送信、1対1のトーク、ホーム/タイムラインへの情報発信などをおこなえるようになります。

分かりやすいケースのひとつとして例示されたのは、ブロガーの公式LINE@アカウント開設です。ブログ記事を読者に届ける手段は、Twitterなどのソーシャルメディア、RSSリーダー、ブックマーク、検索流入などがありますが、ここにLINE@が加わることになります。ブログの更新通知を、ブロガーのLINE@アカウントを登録している読者に届けることができます。つまり、国内5千万人を超えるLINEユーザーが潜在読者になるということです。

もっとも、従来のLINE@では、無料プランのままだとメッセージ配信回数や友だちの人数に制限があったため、新たなLINE@においても同様の制約があるかもしれません。

質疑応答では、Twitterに対する優位性を問われた出澤COOは「特に競合として意識していない」との見解を示しました。

この新しいLINE@のスタートは、日本では2014年内が予定されています。その後、順次グローバルに展開予定です。