強制やめます、Google+に参加しなくてもGoogleアカウントを作成可能に

Google+

Googleは、その半ば強引とも言えたソーシャル戦略を変更したのでしょうか?

現在、新規にGoogleアカウント(Gメールアドレス)を作る際のGoogle+プロフィール作成が不要とされています。この変更は9月上旬に実施されていたとのことです。2012年1月以降、Googleアカウントの作成には、Google+プロフィール作成が原則として必要とされていました。

一般公開のGoogle+プロフィールを作成

Googleアカウントの新規作成後、「一般公開の Google+ プロフィールを作成」画面が表示されますが、ここで「使用しない」という選択肢を選べるようになっています。ただし、YouTube動画へのコメント投稿などには、変わらずGoogle+プロフィールが必要とされます。

Googleは、2011年にGoogle+を開始して以来、PlayストアのレビューYouTube動画へのコメント投稿にGoogle+プロフィールを必須とするなど、自社サービスとの連結を進めていました。今回の変更でも、基本的な方針自体が変わるわけではなさそうです。

Googleアカウント作成にGoogle+を紐付け、しかもGoogle+プロフィールに実名を強要していたのが、この2年半のGoogleでした。自社サービスを人質に取ったソーシャル戦略を実行していたと表現してもよいでしょう。

しかし、今回の変更には、Googleのソーシャルサービスに対する情熱に若干の変化が見られることは確かです。今年7月にはGoogle+プロフィールの実名制を廃止し、匿名プロフィールも許容する方針に転換したことにも、その兆候が現れています。また、Google+の売りの機能である写真機能がGoogle+本体と分離される可能性も噂されています。これらの変更の背景には、Google+担当だったヴィック・グンドトラ氏が会社を去った原因と同根の"何か"があるのかもしれません。