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Facebook、“宣伝くさい”投稿のニュースフィード表示ランクを下げるアルゴリズム変更

» 2014年11月16日 06時36分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Facebookは11月14日(現地時間)、Facebookページ(以下「ページ」)からの宣伝的な内容のオーガニック(有償の広告ではない)投稿のニュースフィードでの表示を減らすと発表した。来年1月に予定しているアルゴリズム変更で実施するという。

 同社はニュースフィードにユーザーにとって関連性の高い有用なコンテンツを表示するための機能追加やアルゴリズム変更を頻繁に行っている。

 ページからのオーガニック投稿に関しては、4月8月に「いいね!」や自社サイトへの誘導の増加だけを狙う内容の薄い(とFacebookのアルゴリズムが判断した)投稿の表示を減らすと発表している。Facebookのアルゴリズムは、ユーザーが各投稿に「いいね!」した数や、投稿の右上のメニューで非表示・報告などをした数などに基いてページやページによる投稿の表示ランクを調整している。

 今回の変更では、商品の購入やアプリのインストールを求めるだけの投稿や、関連性のないプロモーションに誘い込む投稿、広告投稿の内容を流用した投稿など、ユーザー調査で不満が高かった投稿を対象とする。

 下の画像は、Facebookが対象とする投稿の例として挙げたもの。Facebookの外のURLを載せ、「今夜8時に大人気の番組を見に来てね。シーズン1のDVDも買おう」と宣伝している。

 page

 Facebookは「この変更はユーザーの意見に基く、最善のFacebook体験を提供するためのものだ」と説明する。

 なお、今回の変更はページによる広告投稿は対象にならず、ユーザーのニュースフィードに表示される広告投稿の数は増えも減りもしない。

 Facebookはページオーナーに対し、ニュースフィードに投稿を表示するための競争は激化しており、ページからのオーガニック投稿が表示される機会は今後ますます減っていくと警告。同社は企業ページをサービスの重要な一部と考えており、ページオーナーが顧客にリーチするためのツールを強化していくという。例えば5月に追加したレストランページのためのメニューセクションのような、業種別のツールを今後も増やすとしている。

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