チャツネを入れると美味かった。フルーツたっぷりのカレーライスレシピ
スポンサーリンク
突然ですが、「チャツネ」は好きですか?
カレーに入れたら激ウマになる調味料です。
チャツネ / チャトゥニー(英語:chutney、ヒンディー語:chatni चटनी 、ダリー語: چاشنی)は、南アジア・西アジアを中心に使われているソース、またはペースト状の調味料。豆と各種スパイスで作る日本のふりかけに類似したものもある。名前はヒンディー語で「舐める」を意味する「チャートゥナー(चाटना)」に由来する。各家庭ごとに独自のレシピがあり、味は多様である。
いつも家庭で作るカレーライスに、オリジナルトッピングで、ガラムマサラをふりかけのようにかけてみたりといった、アレンジレシピを試すのが好きです。
今回は、晩御飯を作ることになりまして、我が家のカレーライス*1を、チャツネとフルーツたっぷりでアレンジしてみたいと思います。
僕はめったに料理しないんですが、するときは手の込んだものを作りたいッ!男のこだわり料理ってやつですね!えぇ、えぇ。(こだわってるつもり)
今回作るのはそう!みんな大好きカレーライスです。
本当は、コンビーフとか、マッシュルームとか、ホールトマトとか入れたい食材はあるんですが、いかんせん材料費1000円の壁を越えると、二度とキッチンに立たせてもらえなくなるので、今日はできるだけ安く、どのご家庭にもある材料で作れるカレーを作ります。
というわけで、お手頃価格のチャツネ。S&Bだから味は美味しいはず。
僕の実家でも、妻の実家でも使っていなかった調味料。
西とか南アジアで使われている、ペースト状の調味料の総称だそうですが、日本でカレーに使われるのはだいたいマンゴーチャツネみたいですね。
今回の使用するチャツネは、リンゴ、パパイヤ、マンゴーといった果実に、香り高いスパイスとはちみつを加えてじっくりと煮込んだフルーティーな味わいのチャツネ、ということだそうです。
活用レシピも調べてみたんですが、ほとんどカレーに使うやつしか出てこねー。これ、典型的な冷蔵庫の中で人知れず賞味期限切れていくタイプの調味料なのかもしれません。
でもちょっと前に見たオダギリジョー主演の「転々」って映画に出てきたのが印象に残っていて、次にカレーを作る時はぜひ入れてみようと思ってたんですよね。ちらっとなめたら、なんか甘くてフルーティー。酸味もあります。マンゴーっぽさはあんまりないですが、舌に残る後味があります。
ほぼほぼカレーのちょい足しアイテムとしてのみ、生き残ってきたチャツネ。
せっかくカレーを作るのに、キングオブカレーのちょい足しアイテムとも言えるチャツネを使わないのは、正直もったいない。
ということで、早速材料の下準備。
ざざっと、こんな感じ。
牛肉はワインにつけ込んだ方が柔らかくなるという事で、既につけ込んでます。
次にカレー作り最初で最大の山場、”飴色タマネギ”作りに突入します。
飴色タマネギ。それは男のロマン。
実際、味にどんだけ影響するのかわからないけど、これが無いと、こだわりのカレーって感じがしませんよね。
ただタマネギを炒め始めてすぐに鍋を覗き込むと、目がぁ!目がぁあ!!ってなるので注意してくださいね。マジで。
時短のためにレンジで軽くチンして鍋に投入。
これが、
こうなるまでに。
20分くらいかな?
20分て聞くと短く感じるかもしれませんが、タマネギを見つめ続けて20分ていうのはこれ、結構なもんですよ。”もう、このくらいでいいかな”という妥協の気持ちと戦い続け、絶妙な火加減を保ちつつの20分。長い。
もうこうなってくると、たまねぎとか呼び捨てにできないよね。タマネギさんだよね。
タマネギさんはいったん取り出して、ワインに漬け込んでおいた肉を炒めます。本当は2時間とかに込んでとろっとろにしてあげたい所ですが、今回は時間とガス代の都合でそんなに時間とれない。
しかし煮込みが足りないとただの固い肉になっちゃうので、どうするかというと……
……
……叩きますッ!
親の敵のごとく叩きまくります。ただ、ひたすらと。
なんかミンチみたいになっちゃっいましたね。
でも大丈夫。ぎりぎり固まりの形してる。問題ない。表面が白くなるくらいまで炒めたら、これまたいったん取り出して、野菜を炒めます。
飴色タマネギさんじゃない、ノーマルたまねぎも食べたいので、別に切っといた分をいれました。この上に肉をのせて、水をいれて、ケチャップとコンソメも入れちゃいます。
沸騰したら、灰汁をとって、飴色タマネギさんも投入します。飴色タマネギさんは灰汁をとってから投入しないと、灰汁と一緒に浮いてくるので注意ですよ!
手塩にかけた飴色タマネギさん……大事にしないと……。
ここまできたら,後はもう、時間が許す限り煮込みます。その他の材料を入れてルーを溶かしてから15分は煮込みたいので、完成予定時刻より15分前くらいまで煮込みます。
煮込んでいる間に、リンゴをスリおろし、バナナをペースト状にしておきます。酸化して茶色くなるけど、味は変わらないから大丈夫です。ただ今回、すりおろし器を見つけられずにやむなくリンゴを一部みじん切りにしちゃったんですよね。
このつぶつぶ感・・・。大丈夫か。
若干の不安を残しつつ、野菜ジュースと共に鍋に投入します。
おー・・・つぶつぶ。こうして見るとトマトスープっぽい。
一度沸騰させたら、火を止めてルーを投入します。火を止めた方が、ルーは早く解けるらしいです。ということでいつも火を止めてます。
本当は辛口が好きなんですけど、妻が辛いのは苦手なので、妥協して中辛です。辛口で作った方が美味しいです。ぜったい。子どもの分は別鍋で、同じ材料の甘口バーモンドカレーをつくりました。
ルーを投入するとこんな感じ。
ちょっと濃い。調整してちょっと味見。
そしてここで、ついに、あの調味料「チャツネ」を入れます。いったどれほど味が変わるのか。食べるのが楽しみ。
投入から更に15分ほど煮込んで、ようやく完成。
出来上がりはごく普通のカレーですね。特にそんな、見た感じの特別感は無いです。えと、サラダは適当につくりました。
はい。では実食!
美味いッ!口に入れた瞬間は、リンゴとバナナが入っているのでフルーティーな甘さがありますが、次にガツンと辛みが効いてきます。
口当たりが甘いからか、辛いカレーが苦手な妻も「辛い辛い」といいながら、緩和アイテム(卵やチーズ)を入れずに最後まで食べてました。
しこたま叩いた甲斐もあり、肉もちゃんと柔らかかったです。
明日はもっと味がなじんで美味しくなってるだろうなー。カレーとして楽しんだ後は、カレーピラフにしても、鰹節とか麺つゆ入れてカレーうどんにしても美味しいし、3食分くらいは活用できますよ。
えー、肝心のチャツネ効果ですが・・・僕の感じたところによると、
「カレーがとってもさっぱりする」って感じですね。
味そのものが大きく変化するという感じではなく、チャツネ前とチャツネ後では、ルーのねっとりした感じがとれて、後味がさっぱりした感じになりました。果物をいくつか入れたこともあり、ふんわり香るスパイスの中にフルーティーな甘さ。
僕はルーが濃いめのものが好きなんですが、それでも、もたれずに何杯でもおかわりいけちゃうカレーになった気がします。
微妙にスパイシーなので、スパイスが苦手な小さいこどもには合わないかもしれません。
いつもとちょっと違ったカレーライスにチャレンジしてみたい時は、ぜひ使ってみてください。味に深みが出るよ、ほんと。
はい。では今回使った材料のおさらいです。
材料
- ジャワカレー中辛 5皿分
- ジャガイモ 4個くらい
- 人参 1個くらい
- タマネギ 1個半くらい(1個をタマネギさんに。半分はノーマルたまねぎに)
- 牛肉 200g
- 野菜ジュース 200ml
- バナナ 1本
- リンゴ 2分の1個
- コンソメ 1個
- ケチャップ 大さじ1くらい
- チャツネ 大さじ1くらい
です。
父親がたまに作ってくれる、毎回同じメニューの料理って、なんか無駄に美味しかった記憶があります。うちの場合はチャーハンでしたが。
うちも子どもがもう少し大きくなって香辛料耐性がついたら、この大人のカレーを食べさせて、「父親がたまに作ってくれるカレーライスって美味しかったよな」って言われたいです。
次はココナツミルク入れてみようかな。
それではっ!
*1:パックに書いてあるレシピの、至って普通のカレー