福原愛(27=ANA)、石川佳純(23=全農)、伊藤美誠(15=スターツ)の日本女子がシンガポールを3-1で下し、銅メダルを獲得した。ロンドン五輪銀メダルに続き、2大会連続のメダルとなった。決勝進出を決めた男子に続き、日本初の男女アベックメダルを達成した。

 第1試合シングルスは福原が登場。ユ・モンユと対戦し、第1ゲームを幸先よく取ったがフルゲームの末に敗れた。

 第2試合シングルスは世界6位のエース石川とフェン・ティアンウェイが対戦。フェンは同4位の格上だったが、第1ゲームを6-10の劣勢から6連続ポイントで逆転で取ると、ストレートで勝利した。

 第3試合ダブルスは福原、伊藤のペアがユ、ジョウ・イーハンのペアと対戦。9-11で第1ゲームを落としたが、第2ゲームを競り合いながら11-9で奪うと、第3ゲームは2-1から9連続ポイントで圧倒。第4ゲームをジュースの末に奪い勝利した。

 第4ゲームは伊藤がフェンと対戦。伊藤は世界9位ながら、格上同4位のフェンから第1ゲームを11-9で取ると、ストレートで一気に決めた。

 3人と村上恭和監督(58)の話は以下の通り。

 福原

 本当に良かった。足を引っ張ってばかりで、みんなに感謝しています。一昨日(準決勝)も負けてしまって、何度も思い出して後悔していた。絶対に死ぬ気で勝ちに行きました。(伊藤の第4ゲームは)日本のみなさんと同じで祈るしかできなかったので、全神経を美誠に注いでいました。良い試合もあったけど、悔しい試合もいっぱいあった。本当に苦しいオリンピックでした。

 石川

 うれしい、最高です。一昨日(準決勝)負けてすごい悔しかった。3人で勝ち取った勝利です。(伊藤は)すばらしいです。最後プレッシャーのかかるところで思い切ってプレーしてくれた。3人みんな頑張りました。

 伊藤

 絶対にメダルを取るという目標を立てていた。チームを組めて光栄でしたし、3人でメダルを獲れて良かったです。みんなでつかんだメダルなので、シングルスで獲るよりうれしい。

 村上監督

 理想は中国を決勝で倒したいという目標だったので、そこは少し残念ですが、最後は全員の勝利でしたからうれしい。(銅メダルの結果は)70点くらいで、そんなにいい点数は付けられない。