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米Google、新型Androidスマートフォン「Pixel」「Pixel XL」発表 AIアシスタント機能、VR対応、イヤフォンジャック搭載

» 2016年10月05日 04時30分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 米Googleは10月4日(現地時間)、オリジナルブランドのAndroidスマートフォン「Pixel」と「Pixel XL」を発表した。まずは米国、オーストラリア、カナダ、ドイツ、英国で本日より予約を開始する。価格は649ドルから。日本は初期販売対象には含まれない。

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 OSにAndroid 7.1(Nougat)を採用。人工知能(AI)によるパーソナルアシスタント機能「Google アシスタント」をAndroidスマートフォンで初プリインストールし、チャットもしくは音声入力で、botと自然な会話による高度な操作を行えるのが特徴だ。

 さらにGoogle製VR HMD(ヘッドマウントディスプレイ)の「Daydream View」にも対応。VR HMDにPixelをセットしてDaydreamに対応したVRコンテンツを楽しめる。

 Pixelを購入したユーザーは、写真や動画を無圧縮で「Googleフォト」に無制限アップロードできるといった特典も付属する。

 Pixelは5インチ(1920×1080ピクセル)、Pixel XLは5.5インチ(2560×1440ピクセル)のAMOLEDディスプレイを搭載。ガラスはCorning社の「Gorilla Glass 4」を採用することで耐久性を高めた。

 本体の素材はアルミとガラスの2層構造で、サイズはPixelが143.84(幅)×69.54(奥行き)×最薄部7.31(高さ)ミリ、重さ143グラム。Pixel XLが154.72(幅)×75.74(奥行き)×最薄部7.31(高さ)ミリ、重さ168グラムとなる。カラーバリエーションはQuite Black、Very Silver、Really Blueの全3色。直訳すると「かなり黒」「とってもシルバー」「本当に青」。

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 本体背面に指紋認証センサー、底部にシングルスピーカーとノイズキャンセル付きマイクを3つ、場所は不明だがRGBのLED通知ランプも搭載。内蔵するセンサーは加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、気圧計、近接センサー、周囲光センサーなど。

 インタフェースはUSB-Cポートを採用。イヤフォンジャックも搭載している。SIMカードスロットはnano SIMに対応する。

 背面カメラは、有効1230万画素で4K(30fps)やスローモーションの動画撮影に対応。ドットピッチが1.55マイクロメートルの大きなセンサーとf/2.0のレンズを採用し、暗い場所でも鮮明な写真を撮影できるという。ジャイロセンサーによるブレ補正機能や、像面位相差オートフォーカス(PDAF)、レーザーオートフォーカス(LDAF)も備える。

 前面カメラは、有効800万画素でフルHD(30fps)の動画撮影が可能。ドットピッチのセンサーサイズは1.4マイクロメートルで、レンズはf/2.4となる。

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 スマートフォンカメラのベンチマークテスト「DxOMark」では、86点のiPhone 7を抑えて最高得点となる89点を獲得したという(同社)。

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 プロセッサは、2.15Ghz+1.6Ghzで動作する64bitクアッドコアのQualcomm Snapdragon 821、グラフィックスにはAdreno 530 GPUを搭載。メモリは4GB、ストレージは32GBと128GBを用意する。ワイヤレス機能は4G LTE、Wi-Fi802.11ac、Bluetooth 4.2を備える。

 バッテリー容量はPixelが2770mAh、Pixel XLが3450mAhで、15分の充電で7時間通話が可能な急速充電にも対応する。

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