ドコモが中国で越境ECを開始--特区活用で配送時間の短縮を目指す

 NTTドコモは9月26日、中国の通信事業者China Mobile Communications Corporationが運営するインターネット通販サイト「和生活」において、日本の商品を取り扱う 専用ページを開設し、中国の利用者を対象としたECサービスを提供すると発表した。同社が、海外で商品のECサービスを開始するのは、今回の取り組みが初めてとなる。

「和生活」内の専用ページ「日本館」
「和生活」内の専用ページ「日本館」

 両社は、2011年1月に事業協力契約を締結しており、今回の協業はその一環。子会社の「らでぃっしゅぼーや」をはじめ、日本の大手メーカーや地域メーカーなど14社のパートナー企業から、中国の利用者に好まれる日本の伝統工芸品や化粧品、日用品などを提供。サービス開始後もパートナー企業を広く募る予定だ。

 出品する商品は、NTTドコモとらでぃっしゅぼーやが調達。国内配送は、らでぃっしゅぼーやの物流環境を利用する。中国への国際配送・通関手続きについては、提携する物流会社が実施する。

 また、中国政府が設置する中国国内での越境EC総合試験区を活用。開始当初は、日本から中国の利用者へダイレクトに商品を発送するが、今後は越境EC総合試験区内の保税倉庫において商品を保管。注文の都度、保税倉庫から発送することで、配送期間の短縮や配送料の低減を目指すとしている。

 ドコモによると、日本から中国への越境ECの市場規模は、2016年に1兆円を超え、2019年に2.3兆円に達すると見ている。同社は、協業を通じて中国の利用者へECサービスを拡充し、日本の商品を提供するパートナー企業の販路拡大につなげるとしている。

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