今日アップルが発表したものすべて

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今日アップルが発表したものすべて

今年も物欲がとまりません。

年に1度のApple(アップル)の秋の製品発表イベントが、日本時間13日深夜2時から開催されました。期待通り新しいiPhoneが発表、iPhone 8シリーズだけでなく、まったく新しいiPhone X「テン」と読みます、「エックス」じゃないよ)が登場したことが最大のハイライトですね。さらにApple TVのアップグレードに、Apple WatchもSeries 3へ。

今年は新しいデバイスの発表だけにとどまりませんでした。Appleのエグゼクティブは、新しいiPhoneとWatchをさらにスペシャルなものにするために、多くの新機能周辺機器を発表。これらの新テクノロジーのうちのどれが、iPadやMacBookといったそのほかのApple製品に影響を与えるかはまだわかりません。

さて、今日Appleが発表したものを総ざらいしましょう!

iPhone X

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Image: Apple

iPhone Xは今年の「One more thing」で登場した新デバイスです。iPhoneは今年の2017年で10週年を迎えましたが、それにふさわしい10年目のiPhoneです。10年後のiPhoneからはホームボタンがなくなるなんて、2007年当時は考えてもいませんでした。ステンレススチールのフレームに前面も背面もガラス製。ツヤツヤで光沢のあるデザインに、前面全体がSuper Retina OLEDディスプレイ、なくなったホームボタンの代わりに「スワイプアップ」でアレコレ操作します

Touch IDもなくなり、Face IDでの顔認証になりました。この機能では、iPhoneを見た瞬間デバイスの正面にあるセンサーがユーザーの顔を瞬時にマッピングし、アンロックされます。iPhone Xには、Face IDをするためのコンピューティングの負荷を処理可能にするニューラルエンジンを搭載した、パワフルなA11 Bionicプロセッサーが搭載されています。さらに、デュアル12MPカメラは、より大きく高速な12MPのセンサーに進化、光学式手ぶれ補正が搭載されました。前面に搭載されたセンサー群は、Animoji(アニ文字)のようなトリックで、自分の顔の動きそのものがキャラクターに変身する愉快な体験を提供してくれます。

さらにiPhone Xは、ついにワイヤレス充電をサポート。

iPhone Xは10月27日(金)予約開始、11月3日(金)発売で、64GBが11万2800円(税抜)、256GBが12万9800円(税抜)、色はスペースグレイとシルバーのみ。少し先ですが、待ち遠しすぎる。

Face ID

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Image: Apple

Touch IDからFace IDに。

Face IDのアイデアはシンプル、自分の顔でiPhoneを見るだけでアンロック。でもそれを実現する技術はものすごく複雑なのです。

Face IDのセキュリティを強化するために、Appleは明るい環境下と暗い環境下の両方で、登録ユーザーの顔だけを認識できるよう徹底的に精度を高めてきました。これを実現するべく、iPhone XのTrueDepthカメラシステムを構築。これまでのiPhoneにもあった近接センサー、環境光センサー、マイク、フロントカメラにくわえて、赤外線カメラ、投光イルミネータ、ドットプロジェクタをあらたに搭載しています。これらのセンサーでユーザーの顔特有の形状を読み取って3Dマッピングし、新しいA11 Bionicチップのニューラルエンジンを用いて視線と3Dマップを比較します。Appleによれば、この顔認証システムは100万回中1回しか失敗しないのだそう

iPhone 8

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Image: Apple

2017年に登場するのはiPhone 7sとiPhone 7s Plusと多くの人が思っていましたが、それは違いました。「S」を飛ばしてiPhone 8とiPhone 8 Plusでしたね。iPhone Xほど革新的ではありませんでしたが、それでも豪華に進化しています。前面と背面は「これまでスマートフォンに採用されたものの中で最も耐久性のあるガラス」で作られ、エッジの周りをアルミニウム製のフレームが包みます。全体的なフォームファクタはiPhone 7シリーズに似ていますが、全面ガラス製になったことで、ちょうど良い重みになることでしょう。

iPhone 8も、iPhone Xに匹敵するだけのスペックが搭載されています。A11 Bionicプロセッサー、Retina HDディスプレイ、そしてカメラも改良されています。新しい12メガピクセルのセンサーに、新しいカラーフィルター、そしてiPhone 8 Plusではデュアルレンズを活かしたポートレートモードが一段と進化し、ポートレートライティングにも対応します。

iPhone 8は、ARのアプリケーションにも対応するとのことですが、発表イベントではどのように使うのかは多く語られませんでした。さらに、iPhone 8もワイヤレス充電に対応しています。

色はシルバー、ゴールド、スペースグレイの3色(ローズゴールドとジェットブラックはどこいった)。9月15日(金)から予約開始で、iPhone 8の64GBモデルは7万8800円(税抜)、256GBモデルが9万5800円(税抜)、iPhone 8 Plusのほうは64GBモデルが8万9800円(税抜)で、256GBモデルが10万6800円(税抜)となっています。

Apple Watch Series 3

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これまでは、iPhoneがないと事実上Apple Watchを使うことができませんでした。でもApple Watch Series 3でそれもおしまい。悲願のセルラーモデルが登場です! 携帯電話のネットワークがある場所ならどこででも、Apple Watch単体で電話をかけたりメッセージを送ったりストリーミングで音楽がきけるようになりました。

Watchのデザインはこれまでのものとほぼ一緒。Appleはこの従来のWatchのケースの中にSIMスロットと新しいハードウェアを詰め込むことができただけで素晴らしい。Series 3は70%高速な新プロセッサと、Bluetoothの接続を改良する新ワイヤレスチップ・W2を搭載しています。また心拍数モニターもアップグレードされ、より詳細な情報が取得できるようになりました。

Series 3はセルラーモデルが4万5800円(税抜)、セルラーなしで3万6800円(税抜)。またセラミックモデルの色展開の中にグレーも加わり、バンドのデザインも追加されました。プレオーダーは9月15日(金)開始、出荷は9月22日(金)になります。

Apple TV 4K

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Image: Apple

正当進化ですね。これまでHDのみだったApple TVが、4Kと4KのHDRコンテンツもサポート。つまり、1080pのHDで綺麗だなーと観ていた『Planet Earth』が、まもなくHDR10の4Kでさらにさらに美しく観ることができるようになります。

iPad Proに搭載している6コアのA10Xプロセッサーと3GBのRAMを搭載、小さな黒い箱の中身もパワーアップ。リモコンは、前モデルと同様にSiri Remoteですね。

さらに、今のところ4KコンテンツはHDのものと同じ価格で提供、もしすでにHDで購入していれば、無料で4Kにアップグレードされるのは嬉しい誤算ですね(そのコンテンツが4K対応していればの話)。強化されたハードウェアにあわせた新しいゲーム、改良されたゲームも登場するでしょう。

価格は32GBモデルが1万9800円(税抜)、64GBモデルが2万1800円(税抜)。9月15日(金)予約開始で9月22日(金)発売です。

AirPower

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Image: Apple

iPhone X(そしてiPhone 8/iPhone 8 Plus)がついにワイヤレス充電に対応。

さらに2018年にはiPhoneとApple WatchとAirPodsの3つを同時に充電できるAirPowerも登場します。わざわざUSBのケーブルに接続せずとも、マットに置くだけで全部充電! これは夢のようですな。

どのように機能するかはAppleはあまり語らず、でも出るのは2018年のことで、具体的にいつかもはっきりわかっていません。でも待ちましょう、1年先でも。

Image: Apple
Source: Apple

Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文](mayumine)

2017年9月13日午前2時から行なわれるApple Special Event、その場で発表されるとみられているiPhone X、iPhone 8 を徹底的に追いかける特集ページです。 イベントのLIVE BLOG、新型iPhoneのハンズオン、さらにイベントが行なわれるホールSteve Jobs TheaterやApple Parkの様子なども現地からお届けします。