開幕から好調を維持しているロサンゼルス・クリッパーズにおいて、特筆すべき活躍を見せているのはブレイク・グリフィンだ。グリフィンは現在まで今季NBA7位となる合計881本のパスを記録。けがで長期離脱を余儀なくされた昨季は年間合計2097本、健康な状態でプレイした2013-14シーズンは年間合計4370本だったことを考えても、パス数が自己最多ペースに増加している。フロントコートの選手では最多となるパス数を記録しているグリフィンの存在こそ、11月21日(日本時間22日)にホームでトロント・ラプターズに勝利した要因ではないかと、『Orange Count Register』のダン・ウォイク記者が伝えている。
ダンク、コマーシャル、ジョークが最近のブレイク・グリフィンの魅力ではあるが、見ていて最も楽しい気持ちにさせられるのは、彼のパスだ。
ステイプルズ・センターでのラプターズ戦の前半、グリフィンは思うような流れに乗れない代わりにチームメイトのビッグショットの機会を演出した。後半に入り、ミスマッチからイージーな得点を取れるようになってからも、グリフィンは前半と同様パスコースを探し続けた。
結果123-115で勝利を収め、ラプターズ戦の連敗を4で止められた要因の一つは、グリフィンのプレイメイクにあった。ドック・リバース・ヘッドコーチは言う。
「彼はチームのために全てをこなしてくれている」。
カイル・ラウリーがマークについた際、グリフィンは相手にダブルチームを強い、ラプターズのベンチの目の前でワイドオープンなポジションにいたクリス・ポールの3ポイントショットをアシストし、同試合で7アシスト目をマーク。チームメイトを探す状況でも周囲を圧倒する能力を発揮したばかりか、得点力でも本来の力を見せつけた。26得点、8アシストで試合を終えたグリフィンは、8試合連続して20得点以上をあげたばかりか、7リバウンドも記録した。
原文:Griffin's passing keeps Clippers humming along by NBA.com