今季のシカゴ・ブルズは、レギュラーシーズン前半戦を終え、勝率5割前後にとどまっている。この状況は、ドウェイン・ウェイドが望むものではない。
ウェイドは昨夏マイアミ・ヒートを離れ、ブルズへの移籍を決断した。しかし、35歳になったウェイドは、残り数年の現役生活を考慮し、ブルズが自分にとって相応しい居場所なのかを考えているという。
ウェイドは『ESPN』との独占インタビューで、来季もブルズでプレイするかどうかを検討する考えを明かした。ブルズとの契約期間は2年だが、今季終了後にプレイヤーオプションを行使し、フリーエージェントになることも可能な状態だ。
ウェイドは、「一生現役を続けられるわけではないからね。35歳になって、あとどれくらいの年数を続けられるか考えてはいる。やはり選手としては、競い合える環境に身を置きたいものだから、どうなるかわからない」と、インタビューで答えた。
「このリーグでは、どういう決断を下すか難しい。どのくらいの年俸を得たいか、どの街でプレイしたいかを含めて、色々な要素がある。今年の夏も、自分の状況について考えるのは間違いない。自分は、今キャリアのどのあたりにいて、辿りつきたい場所がどこかを真剣に考えている。今年の夏も同じように考えるよ」。
ウェイドは、高額年俸を蹴って昨季サンアントニオ・スパーズで、そして今季ゴールデンステイト・ウォリアーズでプレイするデイビッド・ウェストを例にあげ、選手としての価値を下げてまで優勝だけを追い求める環境を優先したくはないと主張。だが、市場での価値を落としたくはないと言う一方では、勝率5割前後にとどまるチームではなく、年間を通じて競い合えるチームでのプレイも希望している。
原文:Dwyane Wade open to leaving Bulls because of their mediocrity by Jordan Heck/Sporting News