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NBAオールスター2017はウェストが勝利、MVPはアンソニー・デイビス

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2月19日(日本時間20日)にニューオーリンズのスムージー・キング・センターで行なわれた第66回NBAオールスターゲームは、アンソニー・デイビスがオールスター史上最高得点となる52得点をマークし、ウェストが192-182で勝利した。

地元ペリカンズを代表しウェストの先発として出場したデイビスは、フィールドゴール39本中26本を成功させ、ウィルト・チェンバレンが1962年のオールスターゲームで記録した42得点を大幅に上回り、得点記録を更新した。

今年のオールスターゲームも序盤から点の取り合いとなり、前半終了時の東西合計得点で新記録の189点(ウェスト97点、イースト92点)に到達。前半だけで22得点を記録したデイビスは、第3クォーター終了時点で32得点をあげると、第4Qにラッセル・ウェストブルックと共にウェストを得点で引っ張った。

ウェストブルックは3ポイントショットを中心に第4Q残り7分55秒の時点で41得点をマーク。地元のデイビスもすぐに40得点に到達すると、残り6分3秒、ウェストブルックのアシストからダンクを決めてチェンバレンの記録(42得点)に並び、直後ゴードン・ヘイワード(ユタ・ジャズ)のアシストからアリウープを成功させてオールスター史上最多得点記録を更新した。

ウェストのチームメイトは地元のデイビスにMVPを取らせようと彼の得点をアシストし続け、得点記録は残り2分17秒までに52得点に拡大。この時点でウェストがリードを14点(187-173)に広げ、昨年に続いてオールスターゲームを制している。

試合前から注目を集めたケビン・デュラント(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)とウェストブルックの共演は第1Qに実現した。パスを出し合うか、連携が見られるかどうか懸念されていたが、第1Q残り4分59秒、デュラントがウェストブルックのアリウープをアシストした瞬間、会場はおろかウェストのベンチも両選手の連携プレイに大興奮。そのほかには第2Q残り3分39秒にレブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)が3Pラインよりもハーフコートラインに近い位置からの超ロング3Pを成功させ、その約1分後には自らボールをバックボードに当て、跳ね返ったボールを掴んでダンクでフィニッシュさせる“ワンマン・アリウープ”で会場を沸かせた。

試合後、NBAコミッショナーのアダム・シルバーからNBAオールスター2017のMVP受賞者が発表され、デイビスが文句なしの初受賞。デイビスは受賞インタビューで「50得点を狙っていた」と話した。

「僕はニューオーリンズの街が大好き。この街とペリカンズのためにもMVPを獲りたかった」。

Anthony Davis

勝利したウェストはデイビスのほか、ウェストブルックが41得点、デュラントが21得点、10リバウンド、10アシストのトリプルダブル、ステフィン・カリーが21得点を記録。デュラントは、マイケル・ジョーダン(1997年)、ジェームズ(2011年)、ドウェイン・ウェイド(2012年)に次いでオールスターゲームでトリプルダブルを達成した史上4人目の選手となった。

敗れたイーストは、初出場のヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)が30得点、ジェームズが23得点、カイリー・アービング(キャブズ)が22得点、14アシスト、アイザイア・トーマス(ボストン・セルティックス)が20得点、カイル・ラウリー(トロント・ラプターズ)が19得点をあげている。

ボックススコア


[特集]NBAオールスター2017 in ニューオーリンズ

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ