東京の地下鉄、車内を常時録画へ メトロと都営計3800両
東京メトロと、都営地下鉄を運行する東京都交通局は14日、セキュリティー向上を目的に、所有する計約3800両の全車両に防犯カメラを設置し、車内の様子を常時録画すると発表した。映像は各車両のハードディスクに保存、1週間程度で容量がいっぱいになると自動的に上書きされる。担当者は「閲覧できる社員を限定し、厳重に管理する」と説明している。
車内全体が見えるように、メトロは乗降ドアの上、都営地下鉄は天井に複数のカメラを設置し、作動中を知らせるステッカーを掲示する。
約2700両を所有するメトロは、2018年度から丸ノ内線と日比谷線で配備を始める。完了時期は未定。都営地下鉄は約1100両を所有しており、今年8月から10年弱かけて整備する。
相互直通運転をしているJRや私鉄の路線を走行中も、運用ルールで合意でき次第、録画を始める予定。
鉄道の車内の常時録画は東海道・山陽新幹線や北陸新幹線で始まっており、東京急行電鉄も東京五輪・パラリンピックが実施される20年までに全車両に設置するとしている。〔共同〕