FlipkartがeBay Indiaを買収し、20億米ドルを調達【報道】

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Bloomberg は、バンガロールに本社を置く e コマース最大手 Flipkart が10億米ドルの資金調達を完了させたことを報じた。その報道から3日後、インドのテクノロジーポータル Factordaily は、Flipkart が eBay のインド事業の買収を進めていることを明らかにした

さらに、匿名のソースから得た情報として、この買収が成立すれば、eBay India は Flipkart に吸収されることになるだろうとしている。

eBay はインドの e コマース業界において、Flipkart、Amazon、Shopclues、Paytm、Snapdeal に次いで第6位のプレーヤーだ。

今週初めの Bloomberg の報道によると(原文掲載日:3月24日)、Flipkart は、Microsoft、eBay、Tencent Holdings が参加した10億米ドルの資金調達ラウンドを既に終了しており、さらに同額の資金調達を計画しているという。今回の資金調達により、Flipkart の評価額は100億米ドルに達する見込みで、少数株主と Morgan Stanley が管理するミューチュアルファンドが Flipkart の評価額を3%引き下げた2月時点の53億9,000万米ドルから上昇するかたちだ。

Bloomberg は昨年9月、Flipkart がグローバル小売巨大企業 Wal-Mart との間で、少数株の譲渡による10億米ドル規模の資金調達に向けた協議を進めていると報じた。 Factordaily の報道によると、この取引はまだ成立しておらず、Wal-Mart は Flipkart に対して中期的な投資を行う可能性もある。

2007年設立の Flipkart は、インドでナンバーワンの座をめぐって Amazon との激闘を強いられている。かつてはインドにおけるスタートアップエコシステムのシンボル的な存在だった Flipkart も、ここ数年は不調続きだ。Flipkart は地元インド出身のテック企業のパイオニアで、世界中のスタートアップが目指すユニコーンクラブ入りを果たしたものの、2007年のローンチから5年後にインドに参入してきたライバルの Amazon との競争に敗れた。2012年の Amazon 参入までは圧倒的な強さを誇っていた Flipkart だが、それ以降は以前の力強さを失っている。米国に本社を置く Amazon は、体系的なマーケティング戦略で優れたユーザエクスペリエンスとサービスを提供することにより、高い市場シェアと何万人もの顧客を獲得した。

Flipkart は2014年に Tiger Global、ロシアの DST Global、Accel Partners などから10億米ドルを調達した。これほど巨額の資金調達を行ったインド企業は Flipkart が初。

同社は最近、Tiger Global Management のマネージングディレクター、Kalyan Krishnamurthy 氏を CEO に迎えた。彼のリーダーシップの下で、同社は復活の兆しを見せ始めている。

【via e27】 @e27co

【原文】

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