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“バズ”はなぜ起こるのか。バズり現象を真剣に分析してみた。

現代における最も身近な社会現象はSNSでの“バズり”ではないでしょうか。“バズり”現象を真剣に考え、発生の仕組みやパターンを知ることは情報社会に生きる我々にとって有益なのではないかと考え、分析してみました。

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金沢の15VISIONでデザイナーをしている川邉(かわべ)です。はじめてのnoteでの記事作成です。こちらでは自分のサイト(ブログ)との差別化を図り、ド真面目で読む方の役に立ちそうな情報を書いていきたいと思っています。

“バズる”とは?

特定の単語や物事がインターネット上で爆発的に多くの人に取り上げられることを意味する語。 TwitterやFacebookなどのSNSで急に話題となった時に用いられることが多い。(Weblio辞書より)

今や、バズるとは何か、についての詳しい説明は不要でしょう。ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどのSNSをやっていたら(やっていなくてもインターネットの情報に触れていたら)、多くの人が『いいね』や『リツイート(シェア)』といったリアクションを起こす情報に出くわします。

誰かが発信した情報に対して、非常に多くの人がそういったリアクションを起こしたら、それはすなわち“バズ”です。

バズり現象を分析しようと思ったきっかけ 〜その1〜

僕はツイッターをはじめとした様々なSNSで情報発信を行なっていますが、バズった経験は一度もありません。

(ツイッターで)過去に「これはバズるかも!?」と思って発信したツイートもいくつかありますが、見事に、全くと言っていいほどバズりません。おそらく自分と同じような経験をしている人は多いはずです。
なぜ、世間にバズりツイートは溢れているのに自分のツイートはバズらないのか。バズるツイートとバズらないツイートの違いは何なのか。

必死に『バズらせたい!』と日夜考えているわけではありませんが、これは一度、真面目に分析・検証してみる必要があると考えました。

バズり現象を分析しようと思ったきっかけ 〜その2〜

上記の超個人的な好奇心による理由以外に、バズりの研究は仕事の役に立つに違いない、と考えたからです。
「バズり」とは、とある情報に対して大勢の人達が行なったリアクションを指します。単純に言えば、一つの情報に対する非常に大きな反響、と言えるのです。

どんな職業であっても、仕事をする上で「人々の大きな反響」という現象は無視できません。なぜなら、多くの仕事において人々の反響が無いということは、経済の面から考えれば「売れない」・「人気がない」ことを意味し、死活問題に関わるからです。
そういった視点から考えると、たかだかツイッターのつぶやきと言えど、人々の反響を得る、ということは大きな意味があると言えます。
もし意図的にバズらせることができるとするならば、それは大勢の人々の行動や心理を操ることと同意と言えるかもしれません。

つまり、バズらせること・ウェブ上で反響を得ること・そのノウハウを把握すること、は仕事で成果を出すことにも繋がると考えられるのです。

分析を経て、反響の大きな情報発信ができるようになる、これが最大の目的です。

実際に分析してみた

この「バズり分析」を思い立ったのが2017年9月でした。
今回は分析対象をツイッターに定め、2017年9月〜2018年1月7日までの期間(約4ヶ月間)で、自分のタイムラインに流れてきたバズりツイートをスクリーンショットなどで保存、また誰かのタイムラインを見ていて(過去に遡って)目に入ったバズりツイートも保存、という形で可能な限りたくさんのバズりツイートをサンプリングしました。

期間:2017年9月〜2018年1月7日
対象SNS:Twitter
サンプリング対象:5,000いいね or 5,000リツイート以上のツイート
サンプリング方法:バズったツイートのスクリーンショットをとる
サンプリング数:1,645件

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【サンプリング結果発表】

バズりツイートの種類:どんなバズりがあったのか分類してみた

(ざっくりとした分類ですが、いろんな種類がありました)

【知らなかった/役立つ知識・情報】
・身近な道具の変わった使い方
・価格やサービス比較(いろんなカフェのコーヒー価格一覧など)
・アプリの不具合情報
・身近なもの(ケータイなど)やサービスの意外な使い方や機能/便利な使い方や機能
・生活改善法/生活や日常を改善するいいアイディア
・不便なものや事を便利に変える(改善する)情報
・事件や事故での対処法
・海外と日本の違い
・学術的な知識や新しい考え方
・変わった/斬新な/知らなかった考え方や方法(料理法・作業法など)
・歴史系(建造物の意義・偉人の言動の意味など)
・法律の改正
・身近なものに関するあまり知られていなかった事実
・わかりにくい事象やサービスなどに対するわかりやすい説明(解説)
・わかりにくい事象の言語化

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【(驚きの)ニュース】
・事件の真相や新事実/あまり知られていない情報
・選挙関連(意外な投票率など)
・災害系
・天気/気象/天変地異関連(異常気象・川の氾濫・ゲリラ豪雨など)
・海外渡航に関する情報(危険な国など)
・(有名人などの)訃報
・(有名人や有名企業・人気プロダクトやサービス関連の)トラブルや事件・事故
・流行の、またはこれから流行りそうな病気関連(対処法や関連情報など)
・新しいプロダクトやサービスの発表・告知・宣伝
・誰かの偉業

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【画像・動画系】
・うまいイラスト
・有名な漫画家やイラストレーターのイラストや漫画
・変わった形の野菜
・変わった/意外な/見たことない景色や自然物(木・雲・建物・その他)
・笑える画像や動画
・かわいい動物
・風刺的なイラストや漫画
・有名人やスターの写真・動画
・インフォ系(天気図・選挙公約一覧・グラフなど)
・よくできたアート/作品系(とくに力作系)
・すごい(驚きの)プロダクトやサービス
・変なプロダクトやサービス
・良い/おすすめのプロダクトやサービス
・考えさせらせる写真/動画
・感動する写真/動画
・美しい景色/風景/人物
・パロディネタ

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【有名人やスターのニュース・情報】
・有名人/スター/芸能人のつぶやき・告知・宣伝
・画像や動画

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【世直し系の発言・情報/現実・社会系発言】
・誰かのひどい/悪い/モラルに欠ける言動の告発
・マスコミのおかしな報道
・労働における不当な扱いや体験談
・世代の違いによる考え方や価値観の相違
・偉い/正義/よくやった系の情報(犯罪や悪事に立ち向かう人や組織のアクションなど)
・誤った情報/常識/マナーを正す正しい知識
・おかしな現実/社会常識/マナーを変えうるアイディア・考え方
・不条理な現実
・よくある困った/古い/誤った考え方や価値観

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【おもしろい・笑える発言】
・誰かのおっちょこちょいミスやびっくりな言動
・おもしろ例え話(現実の誰かの言動をアニメやゲームのキャラに例える、など)
・ウイットに富んだジョーク
・うまい発言や対処法/斬新な切り口/アイディア
・名言/至言

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【あるある(あったあった)ネタ】
・昔よく見かけたもの
・言われてみるとたしかにあるもの/こと/現象
・よくあること/よくやってしまうこと

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以上、おおまかな分類ですが、今回の調査で把握しきれなかったバズりツイートもだいたい上記に当てはまると思います。

分類〜内容を分析して見えてきたこと

サンプリングしたツイートを分類した上で、発言内容や画像の分析をしてみた結果、以下のようなことが見えてきました。

・意図的なバズりは難しい
・狙うとバレる → バズらない
・ツイート後にすぐバズるとは限らない
・フォロワーが重いとダメ
・運やタイミングもある
・丁寧な長い言葉もいいが、短く言い切るのも効果的
・有名人は強い(内容があまり問われない)
・バズるツイートは思ったよりも多種多様だが、バズりやすいパターンや共通点がある

バズった人のバズり後の反応を調べてみると、たいていの方が「伸びてる!」「通知が止まらない!」など、予想外の反響に驚いていることがわかりました。ツイート時に『バズりそう』と思った方はいないとも限りませんが、それでも予想外に反響が大きくて驚いた、という場合がほとんどのようです。
逆に言えば、バズりを狙ったが思ったように伸びないことが多い、とも言え、実際にバズりを狙ったであろうツイート(がんばった形跡・よく見かけるバズりツイートに似た文体や画像など)があまり伸びていないことも非常に多く見られます。
バズりを狙った・狙わないに限らず、『ツイートする〜そう簡単に大きな反響は得られない』という流れがたいていの人が当てはまる日常、SNSでのレギュラーな状態なのです。

ツイートしてもしばらくは音沙汰なく、ある程度の時間が経ってから火がつくこともあるようです。これは、『インフルエンサー(反響力のある人・必ずしも有名人などではない)』フォロワーが多い人がツイートにアクションを起こすことによってバズるパターンが多いです。インフルエンサー達のリツイートから多くの人の目に触れ、そこから火がつく現象で、インフルエンサーである人々の影響力は非常に大きいと言えます。
バズり現象とは若干異なりますが、ピコ太郎さんがスーパーインフルエンサーであるジャスティン・ビーバーのツイートによって一躍ブームになったという事例もありましたね。
※どうやったらインフルエンサーになれるかについては今回は言及しませんが、機会があればまた調査してみたいと思います。

フォロワーのリアクション(反応性)も重要な要素で、フォロワーが重い場合はバズりづらいようです。
ツイッターに限らずSNSでは「リアクションを起こしやすい人」「あまりリアクションを起こさない人」に別れ、リアクションをあまり起こさないフォロワーさんが多い場合はバズりにくいということです。この意味では、インフルエンサーの方は「リアクションを起こしやすい人」がフォロワーに多いとも言えます。

フォロワーさんにうまく拾ってもらえるかどうかという点も重要だし、そこにはタイミングもあるでしょう。インフルエンサーにあたる人物がツイートを見ていなかったり、ツイートする時間帯によってはフォロワーさんが仕事などで見過ごす可能性もあります(逆にインフルエンサーがたまたまツイートを目にすることも)。
そもそもの情報を得る運という点も考えなければなりません。偶然に動物のかわいい姿を見つける、タイミング良く珍しい現場に出くわす、など偶然に得られる情報が故に価値が高まり大きな反響を得られる、というタイミングや運の要素も非常に大きいと考えられます。

また、これはツイッターに特有の現象かもしれませんが、短い言葉の威力も無視できません。
何かをつぶやく時には、わかりやすいようにどうしても長々と説明を重ねてしまいがちですが、(多少荒い言葉や断定的でも)短い言葉でバッサリと言い切った方が伝わりやすい・インパクトが大きいと言えそうです。
特に『画像+短いワード』のパターンはよく見られ、
・画像に対する説明や解説
・画像に対するツッコミ

という形式で、画像だけではわかりづらい内容をうまく補完することで、より大きなインパクトを与えることに繋がっているようです。

有名人やスター・芸能人に関しては説明不要だと思いますが、歌手やアイドルなどのすでに有名な人物はSNSにおいてもフォロワーが多く、あまりインパクトのある内容でなくても大きな反響があります。
(手段として有効かどうかはわかりませんが、売れる芸人や歌手になってしまう、というのもバズり現象を得る一つの手段と言えます。)
このパターンのバズり現象に関しては、情報内容の分析をしてもほとんど意味がないため割愛します。
特筆すべき点があるとすれば、すでに影響力を持っているだけに、衝撃的なニュースや告知をした場合には特大のバズりが起こりやすい(数万リツイートやいいね)ということです。この場合はトレンドにあがるだけでなく、他のニュースサイトでニュースになったりなどするので、SNSをやっていなくても一般の情報として目にすることもありそうです。

そして、今回の分析の目的(反響の大きな情報発信ができるようになる)に繋がりうる、バズったツイートの共通点パターンも見えてきました。想定していたよりも多種多様なバズりツイートがあり分類・分析に苦戦しましたが、やはりバズりやすいツイートには共通点や類似性があるようです。

以下に詳細を書いてみようと思います。


リアクション(いいね・リツイート)の理解

バズったツイートの共通点やパターンに行きたいところですが、その前にバズり現象を理解するには、まず情報とリアクションに至るまでの流れを知る必要があります。上の図にまとめたのが、ツイートを見た人が反応しリアクションを起こす流れです。

ツイートを見る→何らかの刺激を受ける→リアクション、という流れなわけですが、重要なのはツイートで起こる反応ツイート(情報)の質です。
反応とはおおまかに分けて、ツイートによって未知の情報を得ること(知ること)、何かを発見すること(気づくこと)、何かを理解すること、驚くこと、情報に同意すること、納得すること、反対すること、(「すばらしい」・「良い」などと)関心することです。
情報の質とは、その情報が重要か・必要か・要拡散性があるか、などです。

つまり、ツイートの質がどのようなものか、そしてそのツイートによって見た人がどのような反応を起こすか、によってリアクションが決まるわけです。
重要性が低かったり珍しい内容でなかったりとツイートの質が悪ければ、見た人の反応が起こらず、結果としてリアクションに至りません

ツイートの質は、あくまでバズり現象が起きるか否かという基準ですが、単純に捉えるならば『見た人の反応をより得られるものが高い』と言えます。ツイートによって何かを知ったり、気づいたり、納得したり、同意・反対する内容でなければ、リアクションを起こすに値しない=バズらないというわけです。

最もシンプルに言えば、バズるツイートとは見た人が「広めたい・見せたい・知らせたい」と思う内容であるということです。見た人が「広めたい・見せたい・知らせたい」と思うからリアクションを起こし、それに同調する人が連鎖的にリアクションを起こしていく、という流れがバズり現象へとつながるのです。

パターン1  「知る」・「発見」・「気づく」

バズり現象でまず多いのがこの「知る」「発見」「気づく」パターンです。
ツイートによって何かの知識や気づき・発見を得るという流れで、周囲に広めたい・知らせたいという欲求が起こることでリアクションへ至ります。

上記の分類であげた【知らなかった/役立つ知識・情報】が該当しますが、単純に知らなかった知識や情報だけでは弱く、意外性の度合いやわかりやすさがうまく組み合わされることで威力が増すようです。
例をあげると、「Googleの知らなかった検索技」や「iPhoneの知らなかった機能」といった身近にあるのに気づいていなかった知識・情報 + 便利・使える・面白い・意外、といった複合的なツイートです。
他にも「XXXX(食べ物)のXXXX(欠点に見える要素)は実は美味しく食べられる」や「食べ物の意外な料理法」、「お札の絵柄に秘められた事実や工夫」など、身近にあるけど知らなかった系は意外性が高く、大きな反響に繋がりやすいようです。

パターン2 「ニュース」

【(驚きの)ニュース】に分類であげたのがこのパターンです。
このパターンでも大事なポイントは、単なるニュースではなく「驚くニュース」、「意外なニュース」、「我が身に迫るニュース」などの重要性や意外性が含まれていることです。
法律の改正→知らないと法に触れる、自然災害で危険が迫っているなど、身近な(自分に関連性の高い)情報即時性の高い情報はバズりやすいことがわかりました。

またニュースパターンとしては、情報の「スクープ性」という側面もあり、「レアな情報を早く周囲に伝えたい」というツイートを見た人の拡散欲求を刺激することからバズりに繋がりやすいというポイントも重要ではないでしょうか。

他には有名な企業の新プロダクトや新サービスの発表、ゲームなどの人気作品の続編発表といった「発表系ニュース」も反響が大きくなりやすいです。

パターン3 「エンターテイメント」

面白い画像や上手なイラスト・漫画、笑えるネタ、その他動画などは全てこのパターンと考えられます。娯楽として成立していて、見た人を楽しませることで反響につながる流れです。
このパターンに分類されるツイートは非常に多く、バズったもの以外にも多種多様・ピンからキリまであります。
(上で分類した「あるある系ネタ」や「おもしろ発言系」もこのパターンに含まれます。)

中でもバズりやすいのは、かわいい動物力作系作品です。
かわいい動物は説明するまでもなく、いろんな動物の可愛らしい姿や習性などをとらえた写真あるいは動画ツイートです。ペットの犬や猫、小鳥などの画像投稿は非常に多く、かわいい姿やしぐさには反響が大きくなりやすい傾向があるようです。
また、イラストや漫画・動画、その他の何らかの作品でも、特に非常に手のかかったものや力作と思われるものは大きな反響が得られやすいようです。作品制作への努力や功績を認めたいという気持ちのあらわれからリアクションにつながると考えられます。

パターン4 「世直し」

このパターンをどう名付ければいいか迷いましたが、ひとまず「世直し」としました。端的に言えば、ひどい現実をSNS上で広めることで正したい(直したい)、という現象です。
これはおそらく、ひどい現実→自分(や家族・または身近な人間)も当てはまる(困っている)→直して欲しい、という事例が多いのではないかと考えられますが、自分に該当するか否かに関わらず、社会をより良くしたいムーブメントに参加、という風に捉えることも可能です。

逆に、「誰かの偉い言動」や「正しい(と一般的に考えられる)行い」などに対する大きな反響もあり、こちらについてはその流れを後押し・応援したい気持ちのあらわれとも考えられます。
つまり「正しい・良い行いを広めよう」という世直し系リアクションです。

(このパターンをいろいろと分析してみると、自分では言えないことを誰かが言ってくれた → 後押し(リツイートで応援)という面も垣間見え、『赤信号みんなで渡れば怖くない』的なバズり現象もあるように思いました。)

「言いづらいことを誰かがはっきりと言ってくれた」系のツイートはインパクトがある上に、同意・応援しがいがあるのでリアクションに結びつきやすいと考えられます。
最近よく見かけるのは労働環境系(ブラック企業系)のバズりですが、その頻度の多さに、問題の深刻さが伺えます。
(もはや、頻繁にバズった社会問題は強制的に国会で審議して対処するのも手かもしれません。)

いずれにしてもこの種類のバズり現象は、社会の変化を望む気持ちのあらわれと考えられ、他のパターンとは異なる性質を持っています。

威力を増す複合パターン

上記のパターンに当てはまるツイートは反響が大きくなりやすいのですが、バズったツイートは複数のパターンを同時に兼ね備えていることもあります。
・力作のうまい絵+知らなかった知識
・有名人の発言+大きな社会問題
・変な写真+意外な事実

などです。
ただでさえ効果的なパターンが複数揃うことでバズりにつながる例です。


分析から見えたバズり現象のまとめ

ここまでの分類〜分析を経て見えてきた内容をまとめて見たいと思います。

・バズりやすいツイートの傾向やパターンがある
・バズりやすいパターンの複合形は効果大
・ツイート(情報)の質が重要
・タイミングや運も大きく関係する
・つぶやく人にどんなフォロワーがいるか、も大事な要素
・ツイートを見た人の反応の大きさがその後のリアクションに繋がる
・反応とは「同意・反対」「共感」「驚き」など
・見た人に「喜怒哀楽」の感情の変化を与えるかどうか、も重要なポイント
・結果的に見た人が(周りに)「広めたい」「見せたい」「知らせたい」と思うかどうか


バズらせてみよう!


では、自分の発信するツイート(情報)をバズらせるにはどうすればいいのでしょうか。
以上の分析を踏まえた上で、意図的にバズらせる方法を考えました。

ここまできたらバズり現象は(おそらく)目の前です。

1:バズりパターンに乗っかる

そのままバズりパターンにあてはまるのが一つの手です。
バズり傾向のある情報発信を行えば、バズるとまではいかなくても、ある程度の反響が期待できます。

例えば、
・あまり知られていないノウハウやTIPSを盛り込む
・より手間のかかる作品をつくって公開する
・知っていると役立つ情報を入れる
・かわいい動物をまぎれこませる
・スクープ情報を仕入れて発信する

などです。

注意しなくてはならないのは、狙っているとバレないこと反応のいいフォロワーがいること、できればインフルエンサーの追い風が吹くこと、といった条件も加味しなくてはならない点です。
また、その情報を、見た人に「広めたい」「見せたい」「知らせたい」と思わせる必要があるという大前提もあります。

簡単にはバズらせられません。

2:バズりパターンを組み合わせる

複数のバズりやすいパターンの組み合わせで効果倍増を狙う手で、これは非常に有効だと考えられます。

例えば、
・かわいい動物+知らなかった知識
・手間のかかるイラストや漫画+便利な生活の知恵
・手間のかかるイラストや漫画+社会問題を訴える
・上手い絵+情報一覧作成(価格調査など)
・便利なプロダクト情報+便利で使いすぎて笑える結果になった画像
・えらい行いをしている人の情報やレポ+美しい写真(またはそれを上手に描いたイラストや漫画)

などです。

バズりツイート チェックリスト

チェックリストを作ってみました。
バズを狙うツイートをする際に、以下の項目にあてはまるかチェックしてください。より多くの項目に当てはまっていれば、そのツイートはバズる可能性があります。

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□ 見た人が「広めたい」「見せたい」「知らせたい」と思う内容か
□ 一般的に知られていない情報か
□ その情報を使うと生活が便利になるか
□ その情報には今までになかった斬新なアイディア(考え方)があるか
□ その情報は役立つか
□ その情報はわかりやすいか
□ 情報にスクープ性があるか
□ 発信者だけでなく多くの人が早急な拡散を必要とする内容か
□ その情報はレアか、偶然に得られた情報か
□ 見た人の感情を揺さぶるか、または驚くか
□ 見た人が「自分も気をつけよう」と思うか
□ (画像や動画がある場合)美しいか、きれいか、アート性があるか
□ 見た人が思わず笑ってしまうユーモアがあるか
□ 見た人が大きく関心・同意・納得・反対する内容か
□ 独りよがりの意見ではないか、大勢の人達が共感する内容か

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たぶん、簡単にはバズらない

今回の分析を振り返って言えることは、バズらせるのは難しい、ということです。
運、タイミング、手間暇、労力、センス、画力、斬新な発想、etc.
バズり現象に必要な要素はなかなか満たせるものではなく、意図的にバズらせるのは容易なことではありません。意図的にバズらないからバズりには価値があるのです。日常生活においては『バズったらラッキー』くらいの心構えが必要なのかもしれません。
しかし、今回の調査からバズりやすい傾向やパターンがあることがわかったので、それらの重要なポイントを意識することで(知らないよりは)バズる確率を上げることはできそうです。

最後に、真の目的:仕事に応用する

最後になりましたが、分析を経て反響の大きな情報発信ができるようになる、というのが今回の目的でした。

仕事において今回の調査内容を活かせる場面はいろいろと考えられます。以下に簡単にまとめてみました。

自身(自社)のプロダクトやサービスと顧客という関係性の中で、いかに顧客に反応を引き起こすか、といういわゆるマーケティング的な視点がそのまま当てはまるテーマになりました。

情報の発信であれ、プロダクトの開発であれ、プロダクトやサービス(またはそれらに関して発信する情報)の質と顧客の反応を意識することで、より有効的に展開ができるのはないか、ということです。

今回はツイッターの分析なので、そのまま実際の仕事への応用に繋がるわけではありませんが、傾向の把握や効果的なパターンの応用は活かせる機会もありそうです。



かなり長くなってしまいましたが、今回の分析で得たノウハウを意識して仕事&ツイートに取り組んでみたいと思います。


こちら(note)では、自分のブログでは書かない真面目な記事や面白いコンテンツを発信していく予定です♪