(記:セカイモンスタッフ)

今シリーズ、キャブスが初勝利!

2016-17シーズンのNBAファイナル第4戦が、6月9日(日本時間10日)に、アメリカ、オハイオ州クリーブランドのクイッケン・ローズ・アリーナで行われました。今シリーズ、すでに0勝3敗と“崖っぷち”に立たされていたクリーブランド・キャバリアーズでしたが、なんと、土俵際で137-116でゴールデンステイト・ウォリアーズを破り、シリーズ初勝利を挙げました!




カイリー・アービングの覚醒

この試合、序盤から目立ったのが、キャバリアーズのポイントガード、カイリー・アービングでした。試合開始直後から攻撃的なオフェンスを展開、得意のゴール下への切り込みに加え、外からの3ポイントシュートも次々に沈めていきました。クロスオーバードリブルの冴えもすごかったです! いつもよりさらに低い姿勢ではないかと思わされるくらいのドリブル発進体勢が数多く見られました。それを映すべく、テレビのカメラワークがカイリーをたびたびフォーカスするので、赤地に金色のNIKEロゴが輝く『Kyrie 3』がアリーナの床に良く映えていました。




勝利を支えたトリスタン・トンプソン

カイリーの活躍を陰で支えていたのが、同じくキャブスのフォワード/センターの、トリスタン・トンプソンでした。前半、カイリーを含めキャブスのオフェンス陣が落としたシュート(といってもキャブスのシュート率は相当高いものでしたが…)をオフェンス・リバウンドとして拾い続け、キャブスのセカンドチャンスにつなげていきました。この試合、キャブスは1Qで49得点というQあたり得点のファイナル記録を打ち立てますが、トリスタンのリバウンドがなければ、この記録は達成されなかったでしょう。彼が履いている『Zoom LeBron Soldier XI』は、ややハイカットで足首を守るベルトが上方まであるもので、まさに、ゴール下という戦場に飛び込んでいくリバウンダーに適した一足であるといえます。




ケビン・ラブの存在感

今季、オフェンスに積極性を増し、名実ともに「キャブスBIG 3」の位置まで上がってきたフォワードのケビン・ラブ。ケガなどもあり、過去2年のファイナルでは満足な活躍ができていませんでしたが、今季は違いました。毎試合コンスタントなパフォーマンスを見せ、キャブスの攻撃オプションの一翼を確実に担っていました。代名詞の長身からの3ポインターだけでなく、オフェンスでのポストアップや、リバウンドへの飛び込みもアグレッシブに行うようになり、キャブスでの存在感は増すばかりです。この試合でもフロアのいろいろな場所で彼の良さが光っていました。幅広いポジションで多彩な動きを求められるケビン・ラブが履いていたのが『Hyperdunk 2016』。カイリーと同じように、赤地と金色のNIKEロゴのバージョンのものでした。バランス型として非常に評価が高いシューズであり、ケビン・ラブのプレースタイルにも合っているのでしょう。




あわや退場!?ドレイモンド・グリーン

そのケビン・ラブとのマッチアップも多かったのが、ウォリアーズのドレイモンド・グリーンです。昨季のファイナルではフレグラントファウルの累積で第5戦に出場できず、結果的にこの試合をとれなかったことがウォリアーズの敗因のひとつとも言われました。この試合でも「1試合ふたつめのテクニカルファウル、あわや退場!?」という場面もあり、ウォリアーズファンをやきもきさせました。結局、「ひとつ目のテクニカルファウルはチームが受けたもの」ということで、その場での退場とはならなかったものの、ファウルトラブルということもあって、試合終盤はベンチを温めることが多くなってしまいます。点差も開き、ウォリアーズの敗色が濃くなってからは、ベンチで開き直った表情を見せるグリーンの姿が大きく映され、彼の履く黒の『Hyperdunk 2017 Flyknit』が、文字どおり行き場を失っていました……。シリーズはまだ続きます。ウォリアーズとグリーンの今後の活躍にも期待したいところです。




ファイナルはまだ続く

3年連続同カードという、NBA史上初となるキャバリアーズとウォリアーズのファイナル決戦。一昨年はウォリアーズが40年ぶりにファイナルで勝利の栄冠を手にし、昨年はキャバリアーズがチーム初優勝を成し遂げました。両チームの顔でありエースでもあるレブロン・ジェームズとステフィン・カリーに焦点が集まりがちですが、そこは年に一度のファイナル。他のプレイヤーやシリーズ用シューズにも注目して、深く楽しみたいものですね。