Google Search Console がUIを刷新。機能拡張と2つの新機能も

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大がかりな改良を加えた Search Console を間もなくリリースすることを Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏がウェブマスター向け公式ブログでアナウンスしました。

新しい Search Console には次のような改良が含まれます。

  • デザインの刷新
  • 機能の拡張
  • 2つの新機能

デザインの刷新

Web担当者Forum のコラムでも紹介したように、デザインが一新されるようです。
どんなふうな見た目になるかは、Search Engine Roundtable が掲載したスクリーンショットで確認できます。
(ちなみに、このスクリーンショットを提供したユーザーは NDA に違反して外部に情報を漏らしたため、ベータ版へのアクセス権を剥奪されたとのこと。)

機能の拡張

新しい Search Console では機能の拡張が図られます。
次の3つが公式アナウンスでは紹介されています(直訳せずに要点をまとめてます)。

  • 根本的な問題を認識しやすく――問題が依然として残っているのか、Google が修正を検出したのか、影響を受けたページの再処理の進捗がどうなっているのかがわかるように分類する。
  • 共有――発生した問題への対応処置をほかのユーザーと共有できる。複数の人間が管理に関わっているサイトのため。
  • 修正の即時チェック――修正が適切かどうかを、Google の再クロールを待つことなくその場でチェックできる。修正が適切であれば、自動的に再クロールを速めることができる。

2つの新機能

新しい機能が2つ追加されます。

Index Coverage

日本語名がどうなるかまだわかりませんが、そのまま「インデックス カバレッジ」レポートと呼んでおきます。

インデックス カバレッジは、次のような情報をレポートします。

  • インデックスされたページの数
  • インデックスされないページがあればその理由。サンプルのページと修正方法も
  • シンプルになったサイトマップ送信
  • 送信したサイトマップに対するインデックス状況のフィルタリング機能

Index Coverage レポート

既存のインデックスステータスとサイトマップツールを統合して拡張したような機能ですかね。

AMP レポート

AMP に発生している問題を発見、修正しやすくなります。

  • サイトに影響を与えている AMP の問題の提示
  • エラーの種類に応じた分類
  • エラーの詳細をサンプルページとともに
  • 修正が適切かどうかのチェック
  • 修正が適切だった場合は再クロールのリクエスト

既存の AMP レポートの改良版なのかそれとも完全な置き換えなのか、あるいは別途追加の機能なのかは不明です。

ベータテスト中

刷新した Search Console はすでにベータテストが始まっています。
今後数週間で、もっと多くのユーザーにベータテストが配信されると思われます。

この URL からベータ版 Search Console にアクセスできます。
404 が返ってきたら、残念ながらそれはベータテスターに選ばれていない理由です。
正式公開を待ちましょう。

Search Console チームが選んだ、ベータテストにふさわしいサイトのアカウントだけが招待されているようです。
大規模サイトの管理者は選ばれていそうですね。

正式公開の時期に関してはミューラー氏は触れていません。
ベータテストでのフィードバックにも影響されるはずです。

いずれにしても、刷新した Search Console を楽しみに待ちましょう。