PayPal がチェンナイおよびバンガロールのセンターにラボを2ヶ所開設した。PayPal のインドセンターにとってこれはステップアップであり、アメリカとシンガポールにある同様の先進施設に沿ったものだ。
インドの各ラボはディープテックに特化すると同社は話す。ディープテックとはすなわちマシンラーニングや人工知能、IoT、ワイヤレスコミュニケーション、拡張/仮想現実、コンピュータビジョンそしてロボティクスである。それぞれデベロッパの利用向けに最先端のハードウェアを提供する予定。
発展中のスタートアップエコシステムや多様な小売業者、莫大な人材プールを考えると、インドはイノベーションの宝庫なのです。
PayPal のイノベーションディレクター Mike Todasco 氏はそう話す。
多くの多国籍企業が開発センターやアクセラレータをインドに開設しており、アクセラレータとしてはアメリカからは Microsoft、Target、Accenture、ヨーロッパからは Swiss Re、Bosch、Airbus などがある。インドでは最近、各企業が AI やその他ディープテックイノベーションへのフォーカスを強めている。
Microsoft と Target は両社とも、最近のスタートアップ向け投資のほぼ全コホートが AI スタートアップとなっている。
「Unified Payments Interface(UPI)」といった政府の取り組みによってインドにおけるフィンテックの高まりは加速しており、急成長中のインドモバイル市場に PayPal がイノベーションラボを設置する良い機会となった。同社はまた、フィンテックスタートアップ向けにチェンナイでインキュベータを運営している。
多くのフリーランス技術者に恵まれ、グローバルな顧客を抱えるテック企業が集まるインドは、PayPal にとって重要な市場だ。
【via Tech in Asia】 @techinasia
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