アリババ、米マリオットと合弁 宿泊予約容易に
【上海=張勇祥】中国電子商取引(EC)最大手のアリババ集団は7日、ホテル世界最大手の米マリオット・インターナショナルと提携すると発表した。両社で合弁会社を設立、中国の旅行者がマリオットの部屋を予約しやすくする仕組みを整える。アリババで取引の多い顧客をマリオットの上級会員として迎えるプログラムも始める。
電子決済の「支付宝(アリペイ)」を中国本土のマリオットで使いやすくするほか、海外での展開も進めていく。アリババの張勇・最高経営責任者(CEO)は「今後5年間で7億人の中国人が海外旅行に出かける」と指摘。中間所得層が厚みを増すにつれ、旅行業が大きな商機につながるとの見方を示した。
アリババは会員プログラムを刷新、利用額が多い顧客にマリオットの上級会員の資格を付与する。顧客は部屋のアップグレードやレイトチェックアウトなどの優遇を受けることができる。
マリオットは中国で約300軒の開業を準備、今後4~5年で運営するホテル数を倍増する計画を持つ。ソレンソンCEOは「提携を通じ、アリババの顧客に私たちのホテルを利用してもらえる」と述べた。
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